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【挫折無し】ビジネスサイドもデキる!Windowsに「Dify」を導入し、AIチャットbotを作る方法
今回はAI界隈で注目を浴びはじめて盛り上がっている「Dify」の導入と、AIチャットbotの作り方です。Difyが使えれば様々な生成AIアプリが1人で作ることができます。ビジネスサイドの方でも挫折しないようにかなり丁寧に導入方法を解説します。ぜひチャレンジしてみてください!
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テツメモ|tetumemo
2024/05/06

今回は、プログラミングの知識もあまり無いビジネスサイドの人でも、1人でチャットbotを作成してリリース(公開)することができるようになる内容です。


例えば・・・とあるチャットbotのアイデアを思いつき、企画して、要件定義をまとめ、開発し、リリースする。

これら一連の流れにはヒト・モノ・カネそして「時間」が多く発生し、実行する必要がありました。


もしこの流れを、プログラミングの知識もあまり無い1人のビジネスサイドの人間が数時間でやり遂げてしまったら?


Dify」ならできます。


「Difyとは?」を知る前に、まずはその驚異的な事例を見てみましょう。


※メールで全文読むのは大変ですので、後ほどブラウザでお読みください。

📰国が受注したチャットbotに8,500万円➔「Dify」を使って2時間でより高性能なチャットbotを仕上げた話

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※こちらから試せます ↓

💡国・地方共通相談チャットボット:受注金額8,500万円



総務省が国・地方共通相談チャットボット「Govbot(ガボット)」をリリースし、受注に8,500万円の費用がかかったことが話題になりました。


その流れを受けて、Difyマスターのsangminさんがたった2時間で、より高性能の子育て専用チャットボットの「ハルキ」をDifyで仕上げてしまいました。



※こちらから試せます ↓

💡子育て専用チャットボットの「ハルキ」


「Govbot(ガボット)」「ハルキ」を比べてみていかがでしょうか?


  • 「Govbot」は質問に対して「質問」を返してくる「FAQ」型
  • 「ハルキ」は質問に対して「回答」を返してくるチャットbot型


私個人としては、2時間で作り上げた「ハルキ」の方が、質問に対してピンポイントで直接回答してくれるのでストレス無く使えました。


これだけDifyは破壊的なイノベーションを起こすことが可能です。


では、一体Difyとは何でしょうか?次から紐解いていきましょう。

🔍Difyとは?

Difyとはエンジニアじゃなくても生成AIアプリが誰でもカンタンに作ることができるOSS(オープンソース)のプロジェクトです。


💡Dify


Difyを使えば、プログラミングの知識がなくても、自分だけのAIアシスタントを作ることができます。AIアシスタントっていうのは、質問に答えてくれたり、課題を手伝ってくれたりする、とっても賢いコンピュータプログラムのことです。


Difyには、AIアシスタントを作るための部品がたくさん用意されています。例えば、こんなことができます


  1. 会話の設定: AIアシスタントとどんな風に話すかを決められます。例えば、友達みたいに気軽に話すようにしたり、先生みたいに丁寧に話すようにしたりできます。


  1. 得意分野の選択: AIアシスタントに、数学や科学、歴史など、得意な分野を教えることができます。そうすると、その分野の質問にはより詳しく答えてくれるようになります。


  1. 見た目のカスタマイズ: AIアシスタントのアイコンや色を好きなように変えられます。自分だけのオリジナルのアシスタントを作ることができます。


  1. 学習の手伝い: AIアシスタントに、宿題や勉強を手伝ってもらうこともできます。わからないことがあったら、アシスタントに聞いてみましょう。きっと役立つヒントをくれるはずです。


このようにDifyを使えば、自分だけのAIアシスタントを簡単に作ることができます。プログラミングの知識がなくても大丈夫です。Difyが、AIアシスタントを作るために必要なことを全部用意してくれています。


また、作ったAIアシスタントはすぐに公開し誰でも使えるようにすることも可能です。

Difyがあれば、自分だけのAIアシスタントも作れるだけではなく、自社サイトのチャットbotや、FAQのチャットbotなど自由自在に作ることが可能です。

📑Difyでできること(ピックアップ)

Difyはsangminさんの言葉を借りると「最強の複合AIシステム(Compound AI Systems)」です


@dify_ai を複合AIシステム(Compound AI System)と呼んでるのはチャットボットやRAGに加え、複数のツールを自由自在に組み合わせることができるからです
引用:sangminさん ↓



📚Difyのイメージはレゴブロック

Dify30.png

イメージしやすいのは「レゴブロック」です。レゴブロック一つ一つが高性能なAIモデルやツールになっており、これらをブロックのように組み合わせることで「高性能な複合AIアプリケーション」を作ることが可能です。


  • 様々な最先端のAIモデル
    • GPT
    • Claude
    • Llama
    • Gemini
    • Mistral Large等

Dify31.png

  • 様々な最先端のAIツール
    • Google、Bing(検索)
    • DALL-E(画像生成)
    • Wikipedia(OSS辞書)
    • YahooFinance(株価情報、データ分析)等

Dify32.png

また、これら様々なAIモデルやAIツールをブロックのように組み合わせるだけではなく、Workflow機能を使って一連の流れを詳細に設計することも可能です。

これが、ノーコードで誰でも自由にオリジナルの高性能AIアシスタントを作ることができます。


まさに「Dify」は「AIの民主化」です。(※飯塚さんのポストより)



さて、ここからがこの記事の本題です。Difyを導入していきましょう!

※記事は概要編と詳細編に分けており、詳細編のみ続きは有料記事とさせていただきます。

📑Dify導入とチャットbot作成の流れ(概要編)

前回の記事、Zoltraakをすでに導入済みの方は、gitやターミナルの使い方を経験済みですので、比較的スムーズに進められると思います。


不安な方は、一度こちらの記事を読んでみてください。(全文無料公開中)



Difyの導入とチャットbot作成は、以下の一連の流れで実行可能となります。


  1. gitのインストール
    git1.png
    「Click here to download (ここをクリックして)」からダウンロードしてインストールします。
  2. DockerDesktopのインストール
    Docker1.png

  3. ターミナル(PowerShell)を立ち上げてDifyをインストール
    Docker11.png
    Docker12-1.png

    以下のコマンドを入力
    1. git clone https://github.com/langgenius/dify.git
    2. cd dify/docker
    3. docker compose up -d

      以上でDifyの導入は完了です。
  4. Difyをローカル環境で実行(http://localhost/install
    Docker19.png
  5. 利用したいLLM(モデル)のAPI設定
    1. 各種利用したいLLMのAPIキー取得が必要(OpenAI、Anthropic、Cohere等)

      💡3分でできる!Claude APIキー取得のやり方をわかりやすく解説

      💡Cohereなら無料でAPIキーを取得して利用可能
  6. テンプレートを使ってチャットbotを作成(Website Generator)
    Dify11.png
    Dify12.png
  7. チャットbotを公開
    Dify17.png
  8. 応用編:Chromeの拡張機能で公開したチャットbotを自分用に使えるようにする(Dify Chatbot
    Dify24.png
    ※引用:「Dify インストール編」


概要編ですが、予備知識がある程度ある方でしたら、ここまでの流れでDifyが使えるようになっていると思います。


また、#生成AIエンジニア塾でDifyの講師もされている、まるさんのnote記事もDify導入について書かれていますので、ぜひ参考にしてみてください。


💡Difyって何? LLMOpsプラットフォームを試してみよう!(構築・アップデート編)


以降は流れは同じになりますが、ビジネスサイドの方向けに画面スクショを多く掲載し、かなり丁寧に説明した内容になります。


上記「概要編」でもうまくいかなかった方は、これより先にお進みください。