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ゼロからクリエイトする時代は終わり:Claude ArtifactsのRemix機能で実現するAI時代の効率的創造とは?
Claude ArtifactsのRemix機能が切り開く、AIとの新しい協働の形。専門知識不要で高度なAI成果物をカスタマイズし、イノベーションを加速させる方法を解説します。Projectsとの連携で再現性を高め、業務効率化とクリエイティブ作業の両立を実現するRemix機能の可能性と、その具体的な活用法を徹底解説します。
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テツメモ|tetumemo
2024/07/29

こんにちは、テツメモです。今回は、Claude 3.5 Sonnetの新機能「Remix」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。


Claude Artifactの新機能「Remix」は、AI生成コンテンツを再利用・カスタマイズする革新的なツールです。他のユーザーが作成したArtifactsを基に、専門知識がなくても高度なAI成果物を自分のニーズに合わせて調整できます。

🌟はじめに

AIの世界は日々進化していますが、その中でもRemix機能は特に注目に値します。この機能によって、AIとの協働が新しい次元に到達したからです。

Remix機能とは?

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Remix機能は、簡単に言えば「他の人が作ったAIの成果物を自分用にカスタマイズできる」機能です。これにより、プログラミングやデザインの知識がなくても、高度なAI成果物を自分のニーズに合わせて調整できるようになりました。


🔗Claudeで作る企画書作成方法のマインドマップ

Remix機能の可能性

例えば、こんなことができるようになります:


  • 誰かが作成した美しいウェブサイトのデザインを、自分のプロジェクト用にカスタマイズ
  • チームでのプロジェクト管理ツールを、自社の workflow に合わせて調整
  • データ分析のビジュアライゼーションを、自分のデータに合わせて修正


これらすべてが、専門知識なしで可能になるのです!

このニュースレターの目的

このニュースレターでは、Remix機能の基本から応用まで、初心者の方にも分かりやすくご説明します。AIツールを使いこなし、仕事や日常生活をより効率的で創造的なものにしていくためのヒントをお伝えします。


さあ、AIとの新しい協働の形を一緒に探検していきましょう!

---

次の章では、Remix機能の基本的な概念と特徴について詳しく見ていきます。Remix機能がどのように動作し、どんな利点があるのか、具体例を交えて解説していきます。



🔍Remix機能の基本

Remix機能は、Claude 3.5 Sonnetの新しい「Artifacts(アーティファクト)」機能の一部として導入されました。この章では、Remix機能の基本的な概念と特徴を詳しく見ていきましょう。


💡その前に…
Claudeについてあまり聞いたことが無い方は、読み進める前に以下の記事で予習をオススメします 👇️


Remix機能とは何か

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Remix機能は、他のユーザーが作成したAIの成果物(Artifacts)を基に、自分だけのバージョンを作成できる機能です。これは、音楽のリミックスのように、既存の作品を自分なりにアレンジする感覚に近いものがあります。


例えば、あるユーザーが美しいデータ可視化のグラフを作成したとします。Remix機能を使えば、そのグラフのデザインやレイアウトはそのままに、自分のデータを反映させた新しいグラフを簡単に作成できるのです。


💡試しに、膨らむAIサービスのサブスクを管理するため、「AIツール料金計算くん」をRemixで作成しました。
サービスごと料金の割合で円グラフが自動生成されます。

Artifacts機能との関係性

Artifactsは、Claudeが生成したコード、文書、グラフなどの成果物のことを指します。これらはClaude 3.5 Sonnetの新機能で、AIとのやり取りの結果を保存し、再利用できるようにしたものです。


Remix機能は、これらのArtifactsを再利用し、カスタマイズするためのツールです。つまり、Artifactsが「作品」だとすれば、Remix機能は「作品を編集するためのツール」といえるでしょう。

主な特徴と利点

Remix機能には、以下のような特徴と利点があります:


  1. 共有と再利用

他のユーザーが作成したArtifactsを簡単に共有し、再利用できます。これにより、アイデアの共有や、優れた成果物の活用が容易になります。例えば、プロジェクト管理のためのカンバンボードのテンプレートを見つけたら、それを自分のプロジェクト用にカスタマイズして使うことができます。


💡福利計算機のArtifactをあきらパパさんが高度にRemix!


  1. リアルタイム編集

共有されたArtifactsをリアルタイムで編集し、カスタマイズできます。変更の結果をすぐに確認できるので、試行錯誤が容易です。ウェブサイトのデザインを編集する場合、色やフォント、レイアウトの変更をリアルタイムで確認しながら進められるのです。

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  1. 多様なコンテンツ対応

プログラミングコード、文書、グラフ、プレゼンテーションなど、様々な種類のコンテンツに対応しています。例えば:

  • プログラミングコード:JavaScriptのアニメーション効果を自分のウェブサイトに合わせて調整
  • 文書:レポートのテンプレートを自社の形式に合わせてカスタマイズ
  • グラフ:売上データの可視化を自社のブランドカラーに合わせて変更
  • プレゼンテーション:プロフェッショナルなスライドデッキを自分のコンテンツで埋める


  1. 学習と創造の促進

他の人の成果物を参考にしながら、自分のアイデアを発展させることができます。これは、特に初心者にとって大きな学習の機会となります。例えば、経験豊富なデータサイエンティストが作成した複雑なデータ分析のノートブックを見ることで、高度な分析手法を学ぶことができます。


💡Anthropic公式のArtifact共有サイトもあります 👇️

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  1. 効率化

ゼロから作り始めるのではなく、既存の優れた成果物を基にカスタマイズできるので、作業の効率が大幅に向上します。例えば、新しいマーケティングキャンペーンを始める際、過去の成功事例のテンプレートを使うことで、企画の立案から実行までの時間を大幅に短縮できるでしょう。


Remix機能の実際の使用例

Remix機能の力をより具体的に理解するために、いくつかの実際の使用例を見てみましょう:


  1. ウェブデザインや図解
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Artifactで作り込んだランディングページのテンプレートや図解を見つけたとします。Remix機能を使えば、色彩やレイアウトはそのままに、テキストや画像を自社の製品に合わせて変更できます。HTMLやCSSの知識がなくても、精度の高いウェブサイトや図解が作れるのです。

💡美しいインフォグラフィック図解



  1. データ分析
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株価予測のための複雑な分析モデルを誰かが共有していたとします。Remix機能を使えば、そのモデルの基本構造はそのままに、入力データを自分が分析したい銘柄のものに変更できます。データサイエンスの深い知識がなくても、高度な分析が可能になります。


💡サイバーエージェント 2024年9月期第2四半期 財務ダッシュボード


  1. プレゼンテーション

Artifactが作成したプロフェッショナルなプレゼンテーションのテンプレートを見つけたとします。Remix機能を使えば、スライドのデザインや構成はそのままに、コンテンツを自分のプレゼンテーションに合わせて変更できます。プレゼンテーションスキルが向上し、聴衆を魅了するスライドが作れるでしょう。



Remix機能は、AIとの協働を新しいレベルに引き上げる可能性を秘めています。次の章では、この機能の具体的な使い方を見ていきましょう。


プログラミングやデザインの専門知識がなくても、高度なAI成果物を自分のニーズに合わせてカスタマイズできるRemix機能。この革新的なツールを使いこなすことで、あなたの創造性と生産性は大きく向上するでしょう。次章では、実際にRemix機能をどのように使用するのか、その具体的な手順を解説していきます。



🛠️Remix機能の使い方

Remix機能は、Claude 3.5 Sonnetの強力な機能の一つです。この機能を使うことで、他のユーザーが作成したArtifactを基に、自分だけのバージョンを作成できます。以下に、Remix機能の具体的な使用手順を説明します。


基本的な操作手順

shimayuz@さんの作成したMindMap


こちらをカラフルにRemixしてみました。👇️


  1. Artifactの作成と公開
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  • まず、自分でArtifactを作成します。
  • 作成したArtifactを公開します。
  • 公開すると、誰でも閲覧できるリンクが生成されます。


  1. 公開されたArtifactの閲覧
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  • 公開されたリンクにアクセスすると、Artifactの内容を確認したり、インタラクティブな要素を体験したりできます。


3. Remixの開始

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  • Artifactの画面右下にある「Remix this Artifact」ボタンをクリックします。
  • Remixを開始するか確認するダイアログが表示されます。


4. 新しいチャットでのRemix

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  • 「Remix this Artifact」をクリックすると、新しいClaude.aiのチャットでそのArtifactが再現されます。


5. Remix案の提案

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  • Claudeは自動的にRemixの方法をいくつか提案します。
  • 例えば、進捗管理機能の追加、多言語対応、レイアウトの変更などが提案されることがあります。


6. Remixの実行

  • 提案されたRemix案から選択するか、自分でRemixの内容をプロンプトに入力して実行します。
  • Claudeはユーザーの指示に基づいて、Artifactを変更・改良します。


初心者向けの簡単な使用例


例えば、上記で紹介したような企画書作成用のマインドマップをRemixする場合:


  1. 進捗管理機能を追加:各項目に「未着手」「進行中」「完了」などのステータスを付け加える。
  2. 多言語対応:日本語と英語で切り替え可能なバージョンを作成する。
  3. レイアウト変更:現在のツリー構造から、中心テーマを中央に配置する放射状レイアウトに変更する。


これらの変更を提案として受け取り、好みのアイデアを選んでRemixを実行できます。


ちなみに、1を実行した結果です。 👇️
少しレイアウトが崩れているので、試しにRemixで修正してみてください♪

1,進捗管理機能を追加:各項目に「未着手」「進行中」「完了」などのステータスを付け加える。

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🔗企画書作成手順のMindMap


Remix機能を使うことで、他者のアイデアを基に新しい創造を生み出すことができます。最初は小さな変更から始め、徐々に大胆なカスタマイズにチャレンジしていくのがコツです。


次の章では、Remix機能のより具体的な活用事例を紹介します。様々な分野でどのようにRemix機能が活用されているのか、実例を交えて解説していきます。



💡Remix機能の活用事例

Remix機能は多岐にわたる分野で活用できる非常に柔軟なツールです。

前章の「Remix機能の実際の使用例」で詳しく紹介済みですので、ここではRemixで指示する際のプロンプト事例を紹介します。

ウェブデザイン

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  1. ランディングページのカスタマイズ
  • 元のArtifact: プロフェッショナルなランディングページテンプレート
  • Remixの例:
    • 色彩をブランドカラーに変更
    • ヘッダーセクションに動画背景を追加
    • CTAボタンのデザインと配置を最適化



🔗ClaudeのArtifactsで高品質なLP

  1. レスポンシブデザインの改善
  • 元のArtifact: デスクトップ向けウェブサイトデザイン
  • Remixの例:
    • モバイルファーストアプローチへの転換
    • タッチフレンドリーなナビゲーションの実装
    • 画像の最適化とコンテンツの優先順位付け


プログラミング

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  1. データ可視化スクリプトの拡張
  • 元のArtifact: 基本的な棒グラフ生成スクリプト
  • Remixの例:
    • インタラクティブな要素(ホバー効果、クリックイベント)の追加
    • 複数のデータセットを比較できる機能の実装
    • アニメーション効果の導入


  1. APIインテグレーションの最適化
  • 元のArtifact: シンプルなAPI呼び出しスクリプト
  • Remixの例:
    • エラーハンドリングの強化
    • レート制限に対応するためのスロットリング機能の追加
    • キャッシュ機能の実装によるパフォーマンス向上



🔗毎日ゲーム投稿しているgimuさんが作成した「育成ゲーム」


データ可視化

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  1. ダッシュボードのパーソナライズ
  • 元のArtifact: 汎用的なビジネスインテリジェンスダッシュボード
  • Remixの例:
    • 特定の業界(例:小売、製造業)向けのKPIの追加
    • ユーザーが指標をカスタマイズできる機能の実装
    • リアルタイムデータ更新機能の追加


  1. 地理情報システム(GIS)の拡張
  • 元のArtifact: 基本的な地図ベースの可視化
  • Remixの例:
    • 時系列データを表示するアニメーション機能の追加
    • 複数のデータレイヤーを切り替える機能の実装
    • ユーザーの位置情報を活用したパーソナライズ機能の追加


ビジネスツール

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  1. プロジェクト管理ツールのカスタマイズ
  • 元のArtifact: 標準的なカンバンボード
  • Remixの例:
    • チーム固有のワークフローに合わせたカスタム列の追加
    • タスクの優先度を視覚的に表現する機能の実装
    • 自動化ルール(例:期限切れタスクの通知)の追加


  1. 顧客関係管理(CRM)システムの最適化
  • 元のArtifact: 基本的なCRMダッシュボード
  • Remixの例:
    • 業界特有の顧客セグメンテーション機能の追加
    • AIを活用した営業予測モデルの統合
    • カスタマージャーニーマップの可視化機能の実装


💡CRMの一種である仕事検索アーティファクト


これらの事例は、Remix機能の多様な可能性を示しています。既存のArtifactを基に、ビジネスニーズや個人の要求に合わせてカスタマイズすることで、より効果的で効率的なツールを作成できます。


Remix機能の真の力は、アイデアの共有とイノベーションの促進にあります。他のユーザーが作成したArtifactを「リミックス」することで、新しいアイデアが生まれ、それがさらに別のユーザーによってリミックスされる――このサイクルが、創造性と効率性の向上につながるのです。


次の章では、Remix機能のより高度な活用法について、Projects機能との連携を中心に解説します。

また、「AI革命の次なる一手!ClaudeのProjects機能で生産性が爆上がり」の記事では「スライド作成bot」や「図解作成bot」の作り方のみの公開でしたが、この先では実際にRemix可能なURLを有料読者限定で公開します。


※この先シェアされるURLはあなただけに留めておいてください。


これにより、さらに強力で効率的なRemixをお楽しみいただけます。