「AIオフィスの育て方」の教材を足したら、前号AIカンパニー見える化が進化した!2つを1つの会社としてつなぐプロンプト4本を配布

前号のSkillで会社は見えるようになりましたが、そこから「育てる」に進む道は配っていませんでした。そんな時にゆーき丸さんの「AIオフィスの育て方」を発見!教材を購入してオフィスを進化させました。橋渡しするプロンプト4本をまるごと配布するので、教材とあわせてブラッシュアップしてみてください

こんにちは!テツメモです。

今回は「AIカンパニー作りとAI社員採用記」の第4回です。前回は、自分のAI会社を絵にして、働いた瞬間に部署が光る画面を作りました。今回はその続きで、その会社に「AIオフィスの育て方」をBrainで公開されていた、ゆーき丸さんの設計図を入れてみた話をします。

この記事にはPR(アフィリエイトリンク)が含まれます。自分で購入して全部読み、実際に自社へ取り込んだうえで紹介しています。

📝 tetumemoのLP紹介

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ニュースレターの記事が120本を超えて、自分でも「あの話どこに書いたっけ」と探せなくなってきたので、ポートフォリオサイトを作りました。Vibe Codingで組んだものです。

記事もツールも一覧から探せるようにしてあります。過去の号を掘り返したいときに使ってください。

🔗tetumemo.com

📝 オススメの教材を紹介

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AIカンパニーを作るとき、その道のプロを教材から採用してきました。今では顧問として毎日相談しています。

とはいえ教材は、買う前に中身が見えません。だから私が先に買って、試して、実際に使ったところまで書いた記事を置いています。気になっている教材があれば覗いてみてください。 

そして今回の記事は、まさにその「先に買って試した」1本です。

🔗テツメモが実践した教材紹介

この記事で解決したいこと

前号を読んでくださった方から、こんな声をいただきました。

「AIオフィスは作れたけど、ここから何をすればいいのか分からない」

これ、私も同じでした。会社は見えるようになったのに、そこから先の道を配っていなかったんです。社員の一覧は出る。今日何件動いたかも出る。でも「育てる」に進む階段が、どこにもありませんでした。

その階段が、ゆーき丸さんの教材の中にありました。

🔗AIオフィスの育て方|AI社員を採用して、育てて、任せる。1日で開業する実践ガイド

実際に私のAIカンパニーの見える化が進化して楽しいです!

🎙️ AI音声でキャッチアップ

「文章を読む時間がなかなか取れない」という方のために、記事の内容をAIが対話形式で解説してくれる音声を用意しています。通勤中や家事をしながら、まずは全体像をつかんでいただけます。

私のSpotifyをフォローしていただければ通知が届きますのでチェックしてみてください。

🖼 前号の画面が、いまこうなりました

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先に、変わったところを絵で見ていただきます。上が前号でお見せした画面、下が今の画面です。

【前号の画面(2026-07-22時点)】

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【今の画面(2026-07-25時点)】

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パッと見は同じです。会社の絵があって、上に今日の数字が並ぶところは変わっていません。変わったのは4つでした。

前号

いま

画面の役割

見るだけ

今日やることが出て、プロンプトをそのままコピーできる

部署の島

部署名だけ

何人いるかが島の上に出る

数字の出どころ

書いていない

どこから読んだか、いつ数えたかを名乗る

入口

7つが横並び

8つを「今日動く/人と組織/調べる」の3つに分けた

大きいのは1つ目です。前号の画面は、開いても見るだけでした。数字は出るのに、そこから何をすればいいのかは自分の頭の中にしかなかったんです。

いまは右側に「今日のやること」が出ます。しかも1件ごとに「プロンプトをコピー」が付いていて、押してAIに貼れば、その仕事がそのまま始まります。画面が、玄関から作業台に変わりました。

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その下の「直近の仕事」も同じ考え方です。何をしたかの記録が、画面を開いた場所に出ます。わざわざ探しに行かなくても、続きから始められます。

3つ目の「出どころ」は地味ですが、これが無いと画面が嘘をつきます。カードの右上に「出どころ: 司令塔 第34版・2026-07-25」と書いてあるのは、この画面が自分で数えたのではなく、別の場所を読みに行った結果だという意味です。

読んだ日も一緒に出しています。日付が古ければ、古いと分かる。それだけのことですが、これが無いと、開いた日の数字に見えてしまいます。

ここまでが、前号から今回までに動いた分です。

💡 この記事で手に入るもの

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  • 自分のAI会社の設計が、ゆーき丸さんの設計と比べてどうなのかを確かめる方法
  • 前号のSkillと、教材のオフィスを1つの会社としてつなぐプロンプト4本
  • AIの「これでいいですか」に、返事を書かずに答える判定シート3本
  • AI社員の「育ち具合」を、働いた回数とは別に数える考え方
  • AIに大事なフォルダを消させない関門の作り方
  • この記事の全文データ(AIに読ませて、自分の環境の言葉に翻訳してもらうため)

🎯 この記事を読んでほしい人

  • 前号のSkillでAI会社を作ったけれど、次の一歩が見つからない方
  • 👑 AIの仕組みを自分で組んでいて、それが独学でいいのか不安な方
  • AIに大事なファイルを任せるのが、まだ少し怖い方

🤔 「読んだのに、翌日何も変わらなかった」を経験したことはありませんか

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今回紹介する教材の販売ページに、こういう一文があります。

AI活用の教材や記事を読んだのに、翌日から何も変わらなかった。そんな経験はありませんか。

私は、あります。何度もあります。

読んでいる最中は「なるほど」と思うんです。付箋も貼るし、メモも取ります。でも次の日になると、手元は昨日と同じで、ツールも増えていない。読んだ記憶だけが残ります。教材の積ん読のできあがり、、、

この教材は、そこを最初に潰しにきていました。販売ページには続けてこう書かれています。

読み物ではなく、実際に操作するツールのガイドとして作りました。STEP 0から順に手を動かせば、途中で、あなたのオフィスが実際に開業し、1人目のAI社員が最初の仕事を納品してきます。

読み終わる頃には「知っている」ではなく「もう自分のパソコンで動いている」状態になる、という約束です。

AIに任せたいのに、まだ任せられない

もうひとつ、刺さる人が多そうな一文がありました。向いている方の欄です。

「AIに任せたい、でもまだ任せられない」「指示の出し方に迷う」と感じている方

ここ、けっこう多いのではないでしょうか。

チャットでAIを使うのには慣れた。それなりに便利に使えている。でも「任せる」まではいっていない。毎回こちらが指示を工夫していて、AIが勝手に前に進んでくれる感じはない。

この教材は、その状態を「使う人」と呼んでいます。そして目指すのが「雇う人」です。指示を毎回工夫するのではなく、方針を渡して、育てて、受け取る側に立場を変える。

私は前号で自分のAI会社を作りましたが、この言葉は持っていませんでした。自分がやっていたことに名前がついた感じで、読んだとき少し嬉しくなりましたね。

🌟 ゆーき丸さんのこと、知ってますか?

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教材を紹介する前に、作った方の話をさせてください。ゆーき丸さんの進め方そのものが、教材の中身とつながっているからです。

ゆーき丸さん(@Yuki0_0Maru)は、Claude Codeを使ったAIオフィスの実物を、ずっとXで公開してこられた方です。

「この教材の原稿は、ぼくが1人で書いたものではありません」

販売ページの冒頭に、こう書かれています。

この教材の原稿は、ぼくが1人で書いたものではありません。原稿の検品も、販売サイトの制作も、この記事に載っているスクリーンショットの撮影も、実際に「AIオフィス」で働くAI社員たちと一緒に作りました。

最初に読んだとき、ちょっと唸りました。

AIオフィスの教材を、AIオフィスで作っている。これ以上の証明はありません。「こう使えます」と説明するより、その仕組みで作った物を差し出すほうが速いんですよね。

私も前号のAIカンパニーを見える化するSkillを、自分のAI会社で作りました。だから、この感覚はよく分かります。動いていないものを人に配ることはできません。

発売までの4日間が、そのまま人柄でした

今回とくに興味深かったのは、発売前後の4日間のポストです。順に並べると、ゆーき丸さんの考え方が見えてきます。

7月23日:発売の前日に、値段を下げると発表されました

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事前登録が500人を超えたことをきっかけに、980円の予定を500円にする、という内容です。理由がまた正直でした。

ぼくはもともと営業職で務めていたので、商品価格の決定には敏感です。(中略)ただ、今回の教材販売は、ぼくの感覚ではまだ早いんです。それでも、値段をつけてモノを届けるという経験を通じて、実践形式でマーケティングを学んでいきたいという思いがあります。

「まだ早い」と自分で言いながら出す。そのうえで「まずは届く人を増やしたい」と書かれています。

7月24日:発売当日の朝に「購入前に読んでください」

中身は、宣伝ではありません。入っていない機能の説明です。

今回お渡しするダッシュボードでは、販売開始の時点で、キャラクターが画面の中を歩いたり走ったりと動き回る機能は実装していません。

自動化の仕組みも今回は入れず、まずは採用・育成・戦力化を体験してほしい、と書かれています。

売る日の朝に、無いものを自分から言う。これができる人は、そんなに多くないと思います。

7月25日:発売から3時間で500部、翌朝に700部

このポストに、私がもっとも驚いた一文があります。

個人的には、Brain教材の最後の方に書いてある「裏側の仕組み」を、ぜひみていただきたいです。そして、もしよかったら、皆さんも独自でAIオフィスを作ってみてください。たぶん、その方がもっとAI活用が楽しくなると思います。

教材を売っている人が、「自分で作ってみてください」と書いている。

普通は逆です。自分の教材を使い続けてもらったほうが、書き手にとっては都合がいいはずです。それなのに、仕組みを見せて、自分で作るほうが楽しいと言い切っています。

さらに、こう続きます。

正直なことを言うと、ぼく自身がまだ、この仕組みに納得がいっていないんですよね(笑)まだ使いにくい部分もありますし、もっと直感的な操作をできるようにしたいです。

売った翌朝に、自分の商品を「納得がいっていない」と書く。この真摯なゆーき丸さんの姿勢、非常に好感を持ちました。

7月26日:1日で1,300部を突破

同じ日に、レビュー特典の追加と、機能アップデートの配信が発表されています。Windows環境の改善、社員の退職機能(データは消えず、いつでも復職できる作りです)、資料室の情報をObsidianで保存する機能など、発売から2日で手が入っています。

レビュー特典についての一文も、ゆーき丸さんらしいと思いました。

個人的に、特典はレビューをしてくれた方へのお礼であって、最初からレビューを求めて特典を用意しない。これがぼくの現時点における考え方だからです。

4日間を並べて分かること

こうして並べると、宣伝が上手いという話ではないのが分かります。

値段を下げた理由も、入っていない機能も、自分が納得していないことも、全部先に言っている。そのうえで、売った翌日から直し続けている。

「育て続ける教材」というのは、こういう状態のことだと思いました。言葉で宣言するより、4日分のポストを並べたほうが速いですよね。ぜひこの流れはマーケティング的にも学べる点が非常に大きいのでチェックしてみてください。

🔗ゆーき丸(@Yuki0_0Maru)さんのX

📚 教材の全体像:12章と、届くオフィス一式

画像

🔗発売まであと2日。『AIオフィスの育て方』の中身をチラ見せ より

では、実際に何が手に入るのか。読まなくても分かるように、ここでまとめておきます。

12章のSTEPで、開業から経営まで進みます

構成はこうなっています。

STEP

やること

0

購入者限定サイトを開く(教材一式と研修プロンプトの受け取り)

1

開業準備(アプリを入れてZIPを解凍する)

2

オフィス開業(一言で起動し、社名を決める)

3

最初の依頼(1人目の社員「文章担当」に仕事を頼む)

4

育成する(研修を貼るだけで、同じ依頼の仕上がりが変わる)

5

採用する(2人目の社員「画像担当」を自分で採用)

6

自分だけの社員を作る

7

オフィスを経営する(増えた社員と成果を数字で眺める)

8

ナビゲーターに相談する

9

毎日の習慣(日報と会社ノート)

終章

このオフィスは育ち続ける(未実装のことも正直に開示)

巻末

裏側の仕組み(画面の裏で何が起きているかを全部見せる)

私が読んでいて手が止まったのは、STEP 4です。研修を渡した後に同じ依頼をもう一度させて、前後を比べるという流れになっています。

育ったかどうかは、普通は分かりません。前と後で同じことをやらせて初めて見えます。この設計は素直に上手いと思いました。

一緒に届くもの

  • オフィス一式(アプリで開くだけで起動する本体。1人目の社員と相談役が配置済み)
  • 研修育成プロンプト2本(文章担当向け・画像担当向け)
  • オフィスの着せ替え(複数の見た目)
  • 購入者限定サイト(アップデートの受け取り場所)←これが大変ありがたい!
  • ダッシュボード(依頼・育成・採用・経営をここで行う)

必要なもの

  • Claude Code(有料プラン。AI社員を動かすエンジンです)
  • Obsidian(無料。成果物や日報を読む場所)
  • MacとWindowsの両方に対応

Claude Codeの有料プランが要る点だけ、先に知っておいてください。ここは避けて通れません。

特にObsidianって何?という方もいるかも知れませんが、AI社員、AIオフィスを作る上で非常に重要な土台となります。

こちら、Obsidianについて詳しく解説している記事を用意していますのでぜひ!

「向いていない方」を先に書いてあります

私がこの教材を信用した理由のひとつが、ここです。販売ページに、向いていない方の欄があります。

- AIオフィスを活用して、稼ぎ方を学びたい方
- すでにAIオフィスを業務で運用していて、応用的な内容を求めている方
- 完成された理論体系を求めている方

稼ぎ方の教材ではない、と最初に言い切っています。

売る側からすると、この3行は書かないほうが得です。買う人が減るからです。それでも書いてあるということは、買ってから「思っていたのと違う」となる人を減らしたいということだと思います。

私は2番目に近い立場でしたが、それでも買いました。理由は前の章で書いたとおりで、自分の独学を外から見てもらいたかったからです。結果として、応用というより自分では気づけなかった穴が見つかりました。

価格と、今後の値上げについて

買い切りで、発売後のアップデートも追加費用なしで受け取れます。

そして販売ページに、値上げの予告がはっきり書かれています。

980円は発売記念の早割価格です。教材はこのあとも育て続け、アップデートの節目で段階的に値上げしていきます。

この記事を読んでいる時点の価格は、販売ページで確かめてください。私が買ったときとは変わっている可能性があります。

🔗AIオフィスの育て方(Brain)

🔍 ひとりで作った会社の設計が、正しいのか分からなかった

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前号までに作ったものは、全部ひとりでAIと相談しまくりながら作ったものでした。誰かに教わったわけでもなく、教科書があったわけでもありません。AIと相談しながら、必要そうなものを足していっただけです。

動いてはいました。名簿は毎週作り直せるし、画面は今日の仕事を実測で出します。ただ、動いていることと、設計が正しいことは別の話です。

「ここまで来られたなら、たぶん合ってるでしょう」と思いたい気持ちはありました。同時に「気づいていない穴があったら、気づかないままだな」とも思っていました。ひとりで作ると、自分が思いつかなかったことには一生気づけません。

そこで、答え合わせをすることにしました。

だから、構想が似たモノを作った方の設計図を買いました

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そこで手に取ったのが、前の章で紹介した『AIオフィスの育て方』です。私が作っていたものと目的がほとんど同じで、しかも私と違って「オフィスが”育つ”設計」が整えられています。自分の会社にしか通じない作りと、誰にでも通じる作りでは、設計の強さが違います。

買うと決めた日に、理由をそのままXに書いていました。挙げた理由は2つで、ひとつは独学で作った自分のAIカンパニーをさらに強くできること。もうひとつは、その変化のプロセスを購読者に紹介できることです。

2つ目に書いた「変化のプロセスを購読者へ紹介できる」が、いまあなたが読んでいるこの記事です。買う前から、ここで書くつもりでした。

28個の項目で突き合わせました

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読み方は雑にしませんでした。教材の本文を全部読んで、付属していたオフィス一式の中身も開いて、Fable 5を使い自分のAI会社と比較してもらい、チェックする項目は28個になりました。

並べるときは、5つの箱に振り分けました。「うちに無いから採用検討」「うちにもあるけど基準だけ採用検討」「もう同じようなものがある」「考え方がぶつかる」「今回は見送る」の5つです。

ここで大事にしたのは、全部を真似しないことでした。教材を買うたびに全部取り込んでいたら、自分の会社の形が毎回変わってしまいます。買ったものを丸ごと信じるのは、実は考えていないのと同じなんですよね。

ぶつかった項目もありました

振り分けの5つの箱のうち、「考え方がぶつかる」に入ったものもありました。ここは正直に書いておきます。

たとえば見た目の着せ替えです。教材のオフィスは、部屋やキャラクターの見た目を何十種類も選べるようになっています。読者が自分の好きな雰囲気で会社を持てるので、配るものとしては明らかに正解です。

でもうちは入れませんでした。うちのオフィスは世界観を固定してあって、その固定していること自体が自分のブランドになっているからです。着せ替えできるようにすると、その1点が消えます。

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もう1つは「稼働している」の数え方でした。教材のオフィスは、未処理の依頼を抱えているかどうかで稼働を判定します。依頼を投げる画面がある作りなら、これが自然です。うちは実際のログを数えて稼働を出しているので、そこへ別の定義を持ち込むと、同じ言葉で違う数字が2つ出てしまいます。

こういうものは、どちらが優れているという話ではありません。前提が違うと、正解も変わるというだけです。

だからこの箱に入った項目には、必ず「なぜうちはこちらを選んだか」を書き残しました。理由を書かずに見送ると、半年後の自分が同じことをもう一度考えることになります。

気づいていなかったのは、2つでした

結果として、うちが取り込むべきものは6つでした。残りの22個は「もう同じものがある」か「考え方がぶつかるからうちのまま行く」でした。

正直に言うと、この結果には安心しました。独学でも、大事なところは同じ結論に届いていたんです。作り話の数字を画面に出さない、消す操作を最初から書かない、働いているふりの演出を撤去する。こういう判断は、教えられなくても同じ場所に着きました。

ただ、6つのうち2つは、性質が違いました。「うちに無いから足す」ではなく、自分では穴だと気づけていなかったものです。

気づけていなかったこと

どういう状態だったか

AIの「これでいいですか」への返事

毎回、自分の言葉で文章を書いて返していた

「消すな」という決まり

指示書に書いてあるだけで、仕組みでは止めていなかった

どちらも、言われるまで問題だと思っていませんでした。1つ目は「そういうものだ」と思っていたし、2つ目は「書いてあるから守られている」と思っていました。

この2つを塞いだ話を、次に書きます。特に2つ目は、塞いだ翌日に自分がその関門に止められる展開になりました。

なお、この教材は「ゼロから作る人」だけのものではありませんでした。すでに私のように自分で組んでいる人は、ほしい部品だけ持っていける作りになっています。実装している途中で、そう気づいてXにもポストしました。

この「ほしい部品だけ持っていける」が、後半で配るプロンプト4本の考え方そのものです。

✏️ AIの「これでいいですか」に、毎回文章で返事を書いていました

ひとつ目の穴は、地味すぎて見えていませんでした。AIからの確認に、毎回自分で文章を書いて返していたことです。

うちのAI社員は、作業の途中で判断を仰いできます。「この方針でいいですか」「名前をこう変えましたが、よろしいですか」といった具合です。私はそれを読んで、こう返していました。

「①はOK、③は保留で。あと⑤って何だっけ」

あまりもAIとやり取りをしていると、その判断が多すぎて、⑤で指摘された項目の詳細って何だっけ?となる場面が時々発生していました。結果、最後の「⑤って何だっけ」で、AIと不要な往復が1回増えています。

返事を書くのは、思っていたより重い仕事でした

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こういう返事は、送るまでに頭の中でいくつも作業をしています。まず全部読む。次にどれに何と答えるか決める。それを文章に組み立てる。番号を間違えないように見直す。

ひとつずつは数十秒です。でも判断が5件あると、それが5回分たまります。しかも決めるより先に「書く」という仕事が挟まるので、決めるところに集中できません。

病院の問診票に例えると分かりやすいと思います。症状を全部自由記述で書かされるのと、当てはまるものに丸をつけるのでは、埋める気力がまるで違いますよね。私は自分のAI会社で、毎回自由記述の問診票を書いていました。

教材には「押して返す」という考え方が入っていました

教材を読んでいて、ここで手が止まりました。判断は、書いて返すものではなく、押して返すものにできるという考え方が入っていたんです。

言われてみれば当たり前です。でも自分では思いつきませんでした。「AIに返事を書く」のが当然だと思い込んでいたので、そこが改善できる場所だと認識していなかったんです。

配色もコードも文面も借りていません。借りたのは考え方だけで、実物は自分のブランドで作り直しました。ここが、教材の使い方として大事なところだと思っています。

作ったのは、押してコピーして貼るだけのシートです

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うちの報告書は、判断してほしいところが黄色い枠で出ます。そこに3つのボタンを付けました。

  • ✅ やっていい
  • ✏️ 相談したい
  • ⏸ やらない(保留)

各項目にひとことメモの欄も付けています。最後に「まとめてコピー」を押すと、全部の判定とメモが1つの文にまとまります。それをチャットに貼れば、返事は終わりです。

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こだわったのは2点あります。ひとつは、押していない項目を「未判定」と出すこと。押し忘れが自分から名乗るので、見落としが見えます。もうひとつは、コピーできない環境でも文章を画面に出して選択状態にすること。「コピーしました」と表示されて中身が空、これが最悪だからです。

数えてみたら、書く文字がゼロになりました

実際に5件の判断でやってみました。かかったのは5回タップ、コピー1回、貼り付け1回の7操作で、私が書いた文字は0字です。これは衝撃的に”楽”!

同じ内容を自分で文章にすると、どれくらいだったのか。シートが自動で作る貼り返し文を数えたら、275字ありました。5件でこの量を、これまで毎回手で打っていたことになります。

正直、時間で言えば数分の話です。派手な改善ではありません。ただ、この数分は「決める」より前に挟まる作業なので、体感の重さが時間と釣り合っていませんでした。押すだけになってから、判断そのものが少し軽くなりました。

未判定のまま返してよい、と決めました

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もう1つ、シートを作るときに決めたことがあります。

全部の項目を埋めないと送れない作りにはしませんでした。押していない項目は「未判定」と出るだけで、そのまま送れます。

【140承認シート回答(モック試用)】日時 2026/7/29 05603
① 削除ガードhookの新設 → ✅ やっていい / メモ なし
② ROSTERに育ちLv列 → 未判定 / メモ なし

最初は全部埋める形にしようと思っていました。抜けがなくなるので、そのほうが良いと考えたんです。

でも、それだと答えたくない項目で詰まります。「これはどういう意味だろう」と思ったとき、埋めないと送れないなら、そこで手が止まってしまう。結果として、全部の返事が遅れます。

だから「未判定+質問メモ」で返すのを、正しい使い方として認めました。私が受け取ったら、先に質問へ答えて、もう一度判定してもらいます。急かしません。

実際にこの形で何度か返してみて、これが正解だったと思っています。分からないものを分からないまま"質問として"送れるほうが、話が速いんですよね。

使ってみて分かったことが、もう1つありました

作った翌日、自分で使ってみて気づいたことがあります。軽い案件はレポートを開かず、チャットでサッと直接答えていました。

ファイルを開くこと自体が一手間で、そこで話の流れが切れるんですね。そこで、シートを出すときは判定項目を平文でもチャットに並べてもらうことにしました。シートは後から見返せる正本、チャットの平文はその場で答えるための窓口、と割り切ったわけです。

作ったものが、思った通りに使われないことはよくあります。使ってみて初めて分かるので、最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。私も1日で作り直しました。

🛡 「消すな」と書いてあれば守られる、と思っていました

ふたつ目の穴は、思い出すと少し肝が冷えます。

うちの会社の決まりには、はっきりこう書いてあります。「削除コマンドは原則実行しない」「消す代わりに屋根裏へ退避する」。AIに作業を任せるとき、この決まりを読ませていました。

読ませていたから、守られていると思っていました。

決まりは、読み飛ばせば破れます

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教材の中に、こういう考え方がありました。指示書に書いたことは助言で、仕組みに組み込んだものだけが強制になる。

これを読んだとき、自分の会社を見回して背筋が寒くなりました。うちには「決まりを文章で書くのではなく、プログラムに守らせる」という方針が、もともとあったんです。

たとえば画像の余白は、目で見て合わせず、プログラムで測って揃えています。画面の数字が嘘をついていないかも、自動で点検しています。人の注意力を信じない、という考え方でやってきました。

なのに、いちばん取り返しがつかない「削除」だけが、文章の約束のままでした。

台所の火の元に例えると分かりやすいと思います。「火を消してから出かけましょう」と紙に貼るのと、一定時間で自動的に止まるコンロを付けるのでは、安心の質がまるで違いますよね。私は紙を貼っただけで安心していました。

見張り役を1人、雇いました

そこで、削除の命令が実行される前に検査する見張り役を作りました。仕組みはこうです。

AIが何かのコマンドを実行しようとすると、その直前に見張り役が中身を読みます。削除の命令が含まれていて、かつ会社の大事なフォルダに向いていたら、実行させずに止めます。

守る場所は8つ決めました。Skillの原本、買った教材の置き場、書籍のノート、ニュースレターの原稿、全部のAI対話ログ、設計書のフォルダ、画像素材、X記事の置き場です。どれも消えたら作り直しに何日もかかります。

止める判断で大事にしたのは、迷ったら止める側に寄せることでした。

「何を消すのか読み取れない書き方」も止めます。たとえば消す対象が変数になっていて、実行時まで中身が決まらない場合。事前に何が消えるか確かめられないものは、通しません。通してしまった1回は取り返せませんが、止めすぎた1回は言い直せば済みます。

Windowsで使われる別の言い方も塞ぎました。消す命令は1種類ではなく、環境によって呼び名が変わります。片方だけ塞いでも、もう片方から入られたら意味がありません。

守る場所を8つに決めるまで

見張り役に守らせる場所は、多ければいいわけではありません。全部守らせると、普通の作業まで止まって使えない道具になります。

私が使った物差しは1つでした。消えたら作り直しに何日もかかるか。

この基準で並べたら、8つになりました。

守る場所

消えたらどうなるか

Skillの原本

AI社員が全員いなくなる。配布先も全部この写しなので、全滅

買った教材の置き場

買い直せるものもあるが、読み込んだノートは戻らない

書籍のノート

本1冊を読み直すところからやり直し

ニュースレターの原稿

書いた記事が消える。過去号も含む

全部のAI対話ログ

会社の記憶が消える。何をどう決めたか辿れなくなる

設計書のフォルダ

判断の理由が全部消える。同じ検討をもう一度やる

画像素材

作り直せるが、検収し直しに数日

X記事の置き場

書いた原稿が消える

逆に、入れなかった場所もあります。一時的な作業フォルダ、書き出したPDFなど「元から作り直せるもの」は守っていません。ここを守ると、普通の片付けができなくなります。

守る場所を決めるのは、消えて困るものを数える作業です。一度やっておくと、自分が何を大事にしているのかがはっきりします。私はやってみて、対話のログをこんなに大事に思っていたことに自分で驚きました。

ただ、ちょっと専門的ですが、Skillの原本など重要なものはGitHubへ非公開として置いておき、常にセーブポイントを作っていつでも戻せるようにしています。

💡GitHubはAIを使う上で非エンジニアでも必修内容ですので、ぜひチェックしてみてください

壊れたときは、素通りさせます

ひとつだけ、あえて弱く作ったところがあります。見張り役そのものが壊れたときは、作業を止めずに素通りさせることにしました。

守りが落ちたせいで何もできなくなる、という事故を作りたくなかったからです。関門が動かないときに全部の作業が止まると、困るのは自分です。

ただ、これには落とし穴がありました。それを踏んだ話を、次の章で書きます。

作ってすぐ、25通りで試しました

見張り役は「効いているか」を確かめにくい道具です。普段は何も起きないので、動いていないのか、止めるべきものが来ていないだけなのか、区別がつきません。

そこで、ファイルを一切触らずに判定だけを試す仕組みを一緒に作りました。止めるべき16通りと、通すべき9通りを並べて、一気に流します。

止める側だけ並べても意味がありません。それだと「全部止める関門」でも合格してしまいます。普通の作業が普通に通ることまで確かめて、初めて合格です。

25件すべて期待どおりでした。ここで安心して、実際に会社の設定へ組み込みました。

🧪 実演ログ:作った翌日、その関門に私が止められました

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ここが今回とくに書きたかった話です。

見張り役を会社の設定に組み込んだ直後、本当に効いているか確かめました。試し方は慎重にしました。守っているフォルダの中に、存在しないファイル名を指定して消す命令を出したんです。効いていなければ何も起きないし、効いていれば止まる。どちらでも被害はゼロです。

結果はこうでした。

■出力結果 ↓

【削除ガードが止めました】
「…/大事なフォルダ/これは存在しないファイル.txt」は保護フォルダの中です。
削除の命令は実行しません。
消すのではなく屋根裏へ移動し、記録に「元→先」を記帳してください。

命令が走る前に止まりました。会社のルールが、初めて「実行できない」という形になった瞬間でした。

📢ここ、試行錯誤したポイントです

実は最初の版は、動いていませんでした。理由が情けなくて、いまでも笑ってしまいます。

見張り役は、消そうとしている場所の名前を読んで判断します。ところがWindowsの標準の文字の扱いのままだと、日本語のフォルダ名が届いた瞬間に読み取りに失敗していました。読み取れないと、見張り役は壊れたと判断して素通りさせます。前の章で「壊れたときは素通りさせる」と書いた、あの設計です。

つまり、こうなっていました。

  • 英語のフォルダ名なら、ちゃんと止まる
  • 日本語のフォルダ名だと、素通りする

うちの大事なフォルダの名前は、まさに日本語です。守りたいものだけ守れない、という一番まずい抜け方をしていました。

しかも素通りするとき、見張り役は何も言いません。設計上そうしてあるので、正常に見えます。実際に試すまで、私は「守られている」と思っていました。

直し方は簡単でした。文字の扱いを日本語で固定するだけです。ただ、直せたのは実際に試したからで、試さなければ何ヶ月も「効いているつもり」のままだったはずです。効いているつもりの関門は、無いより危ないと思っています。あると思って油断するからです。

そして、この記録を書こうとした私が止められました

ここからが本題です。

上の実演の記録を、ファイルに書き残そうとしました。書く内容の中に、実演で使った削除の命令を説明として入れていました。

見張り役は、それを見つけて書き込みごと止めました。

誤作動ではありません。見張り役には「本当に消そうとしているのか、文字として書いてあるだけか」を見分ける力がないんです。見分けられないものは止める、と決めて作ったので、こうなります。

このとき、選択肢が2つありました。

  1. 見張り役を少し緩めて、文字として書いてあるだけの場合は通す
  2. 緩めずに、消す命令を使わない書き方に変える

1番を選びたい気持ちは、正直ありました。自分が作ったものに自分が邪魔されているので、ちょっとした理不尽さも感じます。

でも1番は選びませんでした。作った側が自分の都合で緩め始めたら、守りは必ず穴だらけになります。「今回だけ」を一度許すと、次も許すことになるんですよね。

結果、2番で対処しました。

安全装置が不便なのは、効いている証拠でもあります。この一件で、そう思うようになりました。

普通の作業は、今までどおり通っています

念のため書いておくと、日常の作業は何も変わっていません。読む、書く、一覧を見る、といった操作は全部素通しです。一時的な作業フォルダの中の削除も通ります。

止めるのは「会社の大事なフォルダに向いた削除」だけです。過剰に止めると使えない道具になるので、ここは通す側も25通りで確かめました。

これから不便を感じる場面は出ると思います。そのときは、緩めるのではなく、守る場所の線を引き直すつもりです。

ちなみにこの考えは自分一人でたどり着いたのではなく、Fable 5と対話しながら自分の考えを拡張してもらい最適解にたどり着けました。

🧩 気づいたら、2つの会社がつながる形になっていました

穴を2つ塞いだところで、もっと面白いことに気づきました。

教材のオフィスと、前号で配ったSkillは、お互いに乗り入れできます。

AI社員の正体が、どちらもフォルダ1つだったからです

理由はとても単純でした。教材のオフィスでも、私の会社でも、AI社員の実体はフォルダ1つなんです。

中に入っているのは、役割を書いたファイルと、これまでの記録のファイルです。プログラムではありません。ただのテキストファイルです。

形が同じなら、お互いに読めます。私の会社の社員を教材のオフィスに連れて行くこともできるし、教材のオフィスで雇った社員を私の名簿で数えることもできます。

ここが分かったとき、両方を持っている意味が一気に変わりました。片方で作ったものが、もう片方でも資産になるんです。

足りない半分が、お互い逆でした

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なぜ噛み合うのか、並べてみると分かります。


教材のオフィス

前号の私のSkill

得意

雇う・依頼する・育てる(画面から手を動かせる)

何人いるか・どれだけ動いたかを実測で出す

足りない

自分がすでに持っている未採用のSkill資産が映らない

育てる操作の入口が無い

教材のオフィスは「動かす」側が強くて、前号の私のSkillは「測る」側が強い。そして足りていないところが、ちょうど互い違いでした。

だから片方だけだと、半分で止まります。動かせるけれど自分の資産が見えないか、見えるけれど動かす場所が無いか、のどちらかです。

つなぐ道を4本作りました

具体的にどうつなぐのか。4通りあります。

1. 棚卸し

教材のオフィスで雇った社員と、もともと自分が持っていたSkillを、1枚の名簿に並べます。教材の画面には自分のSkill資産が映らないので、ここが埋まります。

2. 逆輸入

自分が使っているSkillを、教材のオフィスの社員として迎え入れます。教材の画面から、自分の資産に仕事を頼めるようになります。

3. 育ち測定

どちらの社員も、育ちの記録を持っています。それを同じ数え方で測って、並べて見られるようにします。

4. 関門

さっきの見張り役を、教材のオフィスにも付けます。任せる場所が増えるほど、消えない仕組みは効きます。

4本とも、貼るだけのプロンプトにしました。有料エリアでまるごと配ります。

💡【補足】ゆーき丸さんの「AIオフィスの育て方」をより有効に活かすためのプロンプトとなっています。教材の中身には触れずあくまで情報をつなぐための流れを提供します。あとは自分の環境に合わせてAIと対話しながら微調整をしてみてください。

🏗 「他の人が使える形」にするには、何が違うのか

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もう1つ、読んでいて勉強になったことがあります。自分用に作るのと、人に配るために作るのでは、必要なものがまるで違うということです。

私が作っていたものは、全部自分用でした。自分のパソコンの構成を前提にしていて、自分のフォルダ名が埋まっていて、自分が知っていることは書いていません。動けばよかったんです。

教材のオフィスは、そこが徹底的に違いました。

「読者の環境が分からない」前提で作られていました

何より驚いたのは、うまくいかなかったときの逃げ道が、最初から何本も用意されていたことです。要するに初心者にもメチャクチャ優しい設計なんです!

たとえばAIを動かす命令が見つからないとき。普通に作れば、見つからなければそこで止まります。教材のオフィスは、いくつかの定番の置き場所を順番に探しにいって、それでも見つからなければ「手でこうしてください」と案内を出す形になっていました。

こういうものは、自分用に作っているときは絶対に入れません。自分の環境では起きないからです。

絵が無くても動く、という作り方

もう1つ感心したのは、絵の素材が無くても画面が成立するようになっていたことです。

用意した画像が置かれていなければ、色と形だけで組んだ部屋に自動で切り替わります。「画像が見つかりません」で崩れるのではなく、別の見た目で成立させる。

これは前号のSkillを配ったときに、私も同じことを考えていました。絵が描けない人でも完結できる形を標準にして、絵を足すのは余力がある人向けの発展編にしました。だから、同じ悩みに同じ答えを出していたことになります。

ここは素直に嬉しかった部分です。配る側の悩みは、みんな同じところに来るんですね。

配るつもりがなくても、この視点は効きます

「自分は配らないから関係ない」と思われるかもしれません。でも、この視点は自分用の道具にも効きます。

半年後の自分は、他人だからです。

自分が書いた仕組みを半年後に開くと、なぜそう作ったのか思い出せません。逃げ道が無い作りだと、どこで止まったのかも分からない。「読者の環境が分からない前提で作る」というのは、未来の自分に向けて作ることでもあります。

私はこれを読んでから、自分用のスクリプトにも「見つからなかったときにどうするか」を書いてもらうようにしました。地味ですが、効いています。

🌱 育ちの記録を数えたら、8割を放置していました

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もう2つ、持ち帰ったものがあります。作り方は有料エリアで書きますが、できあがりは先に見てください。

ひとつは、AI社員の「育ち具合」を数字にしたことです。

うちの名簿には、これまで「どれだけ働いたか」しか出ていませんでした。今週何回動いたか、通算で何回か。それは分かるのに、どれだけ育ったかは1つも数えていませんでした。

そこで、社員ごとに残っている「直された記録」を数えて、名簿に出すようにしました。

結果は、なかなか厳しいものでした。うちの社員107人のうち、育ちの記録があるのは16人だけでした。8割以上は、一度も直した記録が残っていません。

大事にしたのは、働いた回数を数に混ぜないことです。100回呼ばれていても、直された記録が無ければ育っていません。混ぜると「よく使う社員=優秀な社員」に見えてしまって、どちらの数字も意味を失います。

記録が無い社員は「記録なし」と正直に出しています。推測で埋めると、その瞬間に名簿が嘘をつき始めるからです。

もうひとつは、報告書を毎回いちから書かせないことでした

うちのAIは、作業のたびに報告書をHTMLで作ります。これまでは毎回いちから書いていました。

教材の中に、繰り返す部分は型を作って差し込むだけにする、という考え方がありました。それを自社の報告書に当てて、型を3つ用意しました。

数えてみたら、書き出す量が4.3倍から6.0倍減りました。全部いちから書くと1万3千字ぶんの作業になるものが、差し込みだと3千字ぶんで済みます。

ついでに、揺らぎも消えました。毎回いちから書くと、同じ骨格なのに少しずつ形が変わって、保存先を書き忘れたり色の決めごとを写し違えたりします。型を固定してから、その手の事故が止まりました。

作り方と型そのものは、有料エリアで配ります。

🎁 有料エリアで、2つの会社をつなぐプロンプト4本を配布します

先に、どこで何を配るかを書いておきます。

この記事の後半(有料エリア)で、次のものをまるごとお渡しします。無料エリアでは配っていないので、ここまでで「作り方が知りたい」と思われた方は、そのまま読み進めてください。

配るもの

中身

つなぐプロンプト4本

棚卸し/逆輸入/育ち測定/関門。貼るだけ

オフィスづくりSkillの更新版

前号で配ったものの新しい版。記事に書いた失敗の対策が入っています

見る報告Skillの更新版

7月7日号で配ったものの新しい版。判定ボタンと報告の型3本つき

育ち具合の数え方

何を数え、何を数えないか

この記事の全文データ

記事まるごとのMarkdown。前号から続けている試みです

この4本は、私の環境の構造と1つずつ突き合わせて書いています。ただし正直に書くと、あなたの環境で同じように動く保証はできません。AIオフィスは更新が続いていますし、使い方によって中身も変わるからです。

そこで、フォルダの場所を決め打ちせず、あなたの環境をAI自身に探させる書き方にしました。それでも合わないときのために、AIに直してもらう頼み方も後ろの章に用意してあります。私に聞くより、そのほうが速いです。

🧱 前号のSkillを持っていない方へ

ここまで読んで「前号のSkillを持っていないから、自分には関係ないのかな」と思われた方もいるかもしれません。

そこは大丈夫です。ゆーき丸さんの教材、「AIオフィスの育て方」は、それ単体で完結しています。前号のSkillが無くても、今日オフィスを開いて、AI社員を雇って、育てるところまで進めます。

🔗AIオフィスの育て方(Brain)

つなぐ話は、後から足せます。先にオフィスを開いておいて、名簿の側は必要になったときに追加する順番でも、何も困りません。私も逆の順番(先に自作、後から教材)でした。

有料エリアの中身は「両方を持っている人向け」の部分と「教材だけでも効く部分」に分かれています。前者は棚卸しと逆輸入、後者は関門と判定シートです。関門は、AIに任せる場所が増えるほど効くので、オフィスを開いたばかりの方にもおすすめです。

✅ ここまでのまとめ

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長くなったので、無料エリアの話を1枚にまとめます。

やったこと

分かったこと

独学で作った会社を、教材と28項目で突き合わせた

取り込むべきものは6つ。22個は取り込まなかった

AIへの返事を、押して返す形に変えた

5件の判断が7操作・書く文字は0字になった

「消すな」の決まりを、プログラムの関門にした

決まりは読み飛ばせば破れる。プログラムなら破れない

関門を作った翌日、自分が止められた

安全装置が不便なのは、効いている証拠でもある

2つの会社をつなげられると気づいた

AI社員の実体がどちらもフォルダ1つだったから

大きかったのは、いちばん地味な気づきでした。ひとりで作ると、自分が思いつかなかったことには気づけません。980円(私の購入時点の価格)で、自分の設計を外から見てもらえたことになります。

そして念のためもう一度書きますが、取り込んだのは6つだけです。買ったものを全部真似すると、自分の会社の形が毎回変わってしまいます。私の場合選んで入れてカスタムしました。

🚑 よくいただく疑問に、先に答えておきます


私が実際に迷ったところをヒントとして共有します。

Q. プログラムが書けなくても大丈夫ですか

大丈夫です。私も非エンジニアです。今回作ったものは全部、AIに頼んで作ってもらいました。私がやったのは「何を作るか決めること」と「できたものを確かめること」だけです。

Q. AIが勝手に大事なファイルを消す心配は、これで無くなりますか

無くなるとは書けません。関門は「会社の大事なフォルダに向いた削除」を止める仕組みで、それ以外の事故は止められません。うちでも、消す以外の失敗はまだ起きます。ただ、取り返しがつかない事故の確率は下がりました。

根本的に「消さない」ようにする仕組みは別記事で紹介しています。

🔗Claude Codeを使い始めた非エンジニアが、最初にやるべき「たった2つのファイル設定」

Q. どれくらい時間がかかりましたか

教材を全部読むのに数時間、AIと一緒に突き合わせに数時間、実装は1日で進めました。まとめてやる必要はありません。私は関門を先に作って、その後に判定シートを作りました。危ないところから先に手を付けるのが、精神的に楽です。

🔐 ここからのコンテンツ

ここまで、独学で作った会社を教材で答え合わせして、気づいていなかった穴を2つ塞いだ話を書いてきました。

「面白かったけど、自分でやるのは大変そう」
「うちの環境だとどう書けばいいのか分からない」
「そもそもプロンプトを一から考えるのが面倒」

ここなんですよね。私も同じでした。考え方が分かることと、手元で動くことの間には、けっこう大きな溝があります。

しかも今回のような「2つをつなぐ」作業は、片方だけ知っていても書けません。教材のオフィスの作りと、自分の名簿の作りの両方を分かっていないと、頼み方が決まらないんです。私はそこで何度かAIと一緒に書き直しました。

だから今回は、頼み方をそのままお渡しします。

ちょっとイメージしやすいように、4本のうち1本目の冒頭をシェアしますね。

このフォルダにあるAIオフィスと、私が持っているSkillの一覧を、1枚の名簿にまとめてください。

まず、このオフィスの中で「AI社員1人ぶんのフォルダ」がどこにあるかを探してください。
(その社員の役割を書いた内容と、これまでの記録が入っているフォルダです)
見つけたら、そこに何人いるかを数えてください。

こういう形で、あなたの環境の構造をAI自身に探させる書き方にしてあります。フォルダの場所を私が決め打ちしていないので、教材のオフィスが更新されても、そのまま使えるはずです。

目指しているのは、完璧な自動化ではありません。面倒な「頼み方を考える」ところを、代わりに済ませておくことです。

やることは4つです。

  1. 教材のオフィスがあるフォルダでClaude Codeを開く
  2. 使いたいプロンプトを1本コピーして貼る
  3. AIが確認してきたら答える
  4. できあがったら、名簿を開いて確かめる

まずは1本だけで大丈夫です。棚卸しの1本を試して、自分の資産が名簿に並ぶところまで見てもらえれば、残りの3本の使いどころも見えてくると思います。

それではここから先で、プロンプト4本とテンプレ3本をお渡しします。あなたのAI会社に、ゆーき丸さんの設計図を1枚足してみましょう!

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