ショート動画作りに何度も挫折した私が、教材を購入して専門家をAI会社へリクルート!自分環境へ合わせ込むSkillを配布します
こんにちは!テツメモです。
今回から2週にわたって、動画の話を続けてお届けします。第1回の今日は「買った教材を、自分の環境に合わせ込み、自分好みにカスタマイズする方法」です。
先に、この記事の不都合なところを正直に書いておきます。今日の主役の部分は、イケハヤさんのショート動画教材を持っている前提です。私がお渡しするものは、教材のSkillに「被せて」使うものなので、教材が無いと、うまく動かすのは難しいです。
持っていない方にも、”SkillsをGithubで無料で入手したり、Brain等で購入したモノを自分の環境に合わせる”という考え方だけは持ち帰っていただけます。それと、来週の第2回は教材なしで完結する内容にしてあります。そこだけ先にお伝えしておきますね。
📝イケハヤさん(@IHayato)の「ビジネス系AIショート動画を作る方法」を使って自分のキャラと世界観用にカスタマイズ完了!
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@tetumemo
動画のベースが安定的に作れるSkillsだからアレンジが楽!
記事を投げるだけで台本→AI音声→自動構成→ショート動画完成まで全自動
手間無く作成→投稿は嬉しい! https://t.co/CkD2b1pJetpic.twitter.com/lMXDmuKIIZ— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) July 26, 2026
この投稿に付けたショート動画も、X記事を1本投げただけで出てきたものです。ただ、ここまで来るのに、買ってすぐ3つ引っかかりました。
「音声にAPIの費用がかかる。毎日出すなら、ここは無料にしたい」
「動画に出るキャラは、教材のサンプルではなく自分のキャラにしたい」
「『ClaudeのFableクラスが必須』と書いてある。手持ちのモデルでも動かせないだろうか」
たぶん、同じことを思う方がいると思います。だから、自分で解いてみました。
解き方はシンプルで、教材のSkillは1文字も書き換えません。外側に薄い「鞘」をかぶせるだけです。この記事では、その合わせ込みの流れを、私が実際に辿った順番でお話しします。
この記事で解決したいこと
- 教材は買ったけれど、音声のAPI費用が気になって量産に踏み切れない
- 教材のサンプルではなく、自分のキャラで作りたい
- 「上位モデルが必須」と書いてあるが、手持ちのモデルで動かせないか試したい
- そもそも、買ったSkillを自分の環境に合わせ込む手順が分からない
この記事では、教材のSkillはそのままに、外側だけを自分の手に合わせて作る方法をお伝えします。読み終わる頃には、「AIにどう頼めば自分の環境に寄せられるか」が具体的に見えているはずです。
📝 tetumemoのLP紹介
ニュースレターの記事が130本近くになってきて、「あの記事どこだっけ」と自分でも探すのに苦労するようになったのがきっかけで、過去記事が探しやすい自分のポートフォリオサイトを作りました。
今では課題やテーマから過去記事や配布物を検索できるようになっていて、今回のように動画や教材の話をした後に「そういえば似た話、前にも書いたな」と思ったときの道しるべになっています。
📝 オススメの教材を紹介
AIカンパニーを構築する際に、その道のプロを教材を購入してリクルートしてきました。今では顧問として毎日相談しています。
そんな教材ですが、購入前にどんな内容なのか、そして自分でも活用できるのか不安だと思います。その不安を解消するために、私が先に購入して、試して、実際に使ったノウハウを紹介する記事を掲載しています。
今回の記事で土台にしているのは、イケハヤさんの動画教材です。ここで先にお伝えしておくと、この記事で紹介する教材のリンクにはPRが含まれます(表記は初出のこの1回だけにしておきますね)。
🔗【900部突破】AIでビジネス系ショート動画を作る方法(Brain・#PR)
教材から専門家を招き入れるというやり方そのものは、少し前の記事で詳しく書いています。
Fable 5解禁の7日間で、Brainの教材から専門家を5人ヘッドハンティングして、約20分でAI組織が完成
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どんな教材なのかは、このあと専用の章で紹介します。買わなくても読める範囲だけで概要がつかめるように書きますので、そこで判断していただければと思います。
なお、教材そのものの中身(買った方だけが読める部分)は、この記事では解説しません。私が教材の外側に何を足したか、そこだけをお話しします。
🎙️ AI音声でキャッチアップ
「文章を読む時間がなかなか取れない」という方のために、記事の内容をAIが対話形式で解説してくれる音声を用意しています。通勤中や家事をしながら、まずは全体像をつかんでいただけます。
私のSpotifyをフォローしていただければ通知が届きますのでチェックしてみてください。
🌟 イケハヤさんのこと、少しだけ紹介させてください
今回の土台になっている教材を書かれたのは、イケハヤさんです。実はうちのAI会社には、すでにイケハヤさんの教材から作った顧問が1人います。マーケティングの相談相手として、いまも毎日働いてもらっています。
🔗明鏡(マーケティングの教科書・イケハヤさん) ※PR・アフィリエイトを含みます
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その方が今度は動画の教材を出された、という流れです。
教材の最後に、こんな一文がありました。私はここで買うことを決めました。
ぼくはもともと文章の人間で、動画は10年以上「向いていない」と避けてきました。
そのぼくが、いまは毎日ショート動画を出しています。
才能が増えたわけではありません。1本が軽くなっただけです。
「才能が増えたわけではありません。1本が軽くなっただけです」。この言い方、いいですよね。私も動画は苦手意識のほうが強かったので、ここに救われました。
🔗【900部突破】AIでビジネス系ショート動画を作る方法(Brain・#PR)
「回してから売っています」という作り方
もうひとつ、私がいつも教材を信用している理由があります。イケハヤさんの教材、書いてから売ったのではなくて、毎日回してから売られています。
無料で読める部分に、そのときの数字が書いてありました。
- 教材の工程どおりに、実際のショート動画を8本作って、全部検収してから出した
- 制作の中で見つかった不具合と手順書の穴が19件。全部直してから特典のSkillに反映した
- ご自身のダメ出しが11件。字幕の一瞬のチラつきから読みグセまで、仕組みごと直した
- 同梱のSkillは、発売までに12世代作り直した
12世代というのが、地味にすごいと思っています。作って満足せず、壊れるところを見つけては作り直す。この記事の後半でお話しする「事故のたびに検査を1つ増やす」という考え方も、もとをたどればここから受け取ったものです。
📚 教材の全体像(無料で読める範囲だけで、だいたい分かります)
ここからは、教材の販売ページで無料で読める範囲をもとに、どんな内容なのかをまとめます。私が買った中身そのものは書きません。読まなくても概要がつかめるように、というつもりで書きますね。
撮影しません。1本あたり約50円です
まず種明かしから。この教材で作る動画は、カメラも編集ソフトも外注も使いません。キャラクターが喋って、口が動いて、大きな文字がドンと出る。あれを音声とテキストからAIが組み立てています。
ショート動画の自動生成・自動投稿を回し始めました。現在こんな感じ。
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@IHayato
もう少しブラッシュアップしますが、まぁ十分な感じですね!
Fableはマジでセンスがよくて、普通に動画編集してくれます。これポンだしです。pic.twitter.com/1fyF97jz7y— 🍺 イケハヤ@「月蝕綺譚」開発 (@IHayato) July 12, 2026
かかるお金は1本あたり約50円。内訳は音声の生成代と画像の生成代で、リテイク込みの実測目安、と書かれていました。
なぜショート動画なのかについては、こう説明されています。
InstagramのリールもTikTokもYouTube Shortsも、フォロワー外への露出をアルゴリズムが配ってくれる。つまり、フォロワーゼロからでも見つけてもらえる唯一の枠です。
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分かっていても、続かない理由はひとつ。1本作るのが重すぎるからです。
ここも私の実感と合っています。作れるかどうかより、続けられるかどうかが問題なんですよね。
全10回、4つの部に分かれています
中身は全10回のテキスト教材で、4つの部に分かれています。
部 | 何を扱うか |
|---|---|
第1部 設計編 | 撮影しない縦動画の全体設計と、環境の準備(プログラミングの知識は不要) |
第2部 素材編 | 音声配信の切り抜きから作る方法/ブログやメルマガから作る方法/キャラを口パクさせる仕組み |
第3部 演出編 | 最初の1秒で勝つフックの5つの型/字幕と演出の掟/決め絵 |
第4部 出荷編 | 品質ゲート(自動での検収・法令チェック・AI開示)/量産と運用の型 |
各工程に、そのままコピーして使えるAIへの依頼文が置いてあります。
特典として、Claude Code用のSkillが付いてきます
そして、イケハヤさんの記事の主役に関わる部分です。教材のノウハウを詰めたClaude Code用のSkill「short-video-maker」が同梱されています。
無料で読める部分に、こう書かれていました。
正直に言うと、このスキルを入れれば、本文を読まなくても1本目は作れます。
本文は「詰まったときに自力で立て直したい人」と「自分のブランドに合わせて作り替えたい人」のためにあります。
私は完全に後者でした。そしてここが、この記事の出発点になります。教材の側が、Skillをそのまま使うのではなく作り替える前提で設計していると明言しているんです。
このスキルは、あなたのキャラ、あなたの声、あなたのブランドに合わせて、Fableと会話しながらカスタマイズしていく前提で設計しています。
雛形として渡すから、自分の手に合わせてくれ、ということですね。この記事でお話しする「鞘」は、その招待に対する私なりの答え方です。
売りは「品質ゲート」
もうひとつ、私が読んで唸ったのがここでした。
AIで動画を作る方法自体は、探せば出てきます。
出てこないのは、出荷していいかどうかを判定する検収の仕組みです。
具体的には、音声が数字を読み間違える事故(「4億」が「8億」になる)を、別のAIで書き起こして検算する。生成画像が混ぜてくる「それっぽい嘘の日本語」を目視の検収項目に入れる。「稼げる」の一言が法律まわりの地雷になるので、公開前のチェックリストを付ける。そういう仕組みです。
毎日出す工場は、1本の事故で信用が壊れる。だから作れるで終わらせない。この考え方は、そのまま私の運用にも入れました。後半でお話しする「読み間違いの事故」は、この検収の考え方を私なりに一歩広げた話になります。
前提が2つ、はっきり書いてあります
親切だなと思ったのは、向き不向きが先に書いてあることです。前提は2つ。
1つ目はAIの格です。「Fableクラス(その時点の最上位モデル)は必須だと思ってください」と書かれています。長い工程を任せて検収まで機械に組み込む作り方なので、相棒にするAIの性能がそのまま成果物の質になる、という理由でした。
2つ目は原料です。
この工場は、素材を入れると縦動画が出てくるパイプラインです。逆に言うと、入れる素材がなければ、何も出てきません。
何を発信するかを代わりに考えてくれる教材ではない、とはっきり書かれています。ブログでもメルマガでも音声配信でも、すでに何か発信しているものがあることが前提です。
向いていない方も5つ挙げられていました。撮った動画の編集を学びたい方、ダンスやエンタメでバズりたい方、顔出し実写をやりたい方、発信するものをまだ持っていない方、AIの利用料を払いたくない方。ここまで先に書いてあると、買う前に判断できて助かります。
価格は980円で、今後1,480円に値上げする予定と書かれていました。安くしている意図も書いてあって、「浮いたお金はAIの課金に回してください」だそうです。
🔗【900部突破】AIでビジネス系ショート動画を作る方法(Brain・#PR)
ここから先が、この記事の本題です
ここまでが、教材を買わなくても読める範囲です。正直、この概要だけでも「そういう作り方があるのか」は伝わると思います。
そのうえで、この記事でお話ししたいのは別のことです。教材が「作り替える前提の雛形です」と言ってくれているので、私は実際にどう作り替えたのか。そこだけを書きます。
🤔 買ってすぐ、3つ引っかかりました
教材そのものは、とても勉強になり、よくできていました。1本目は教材どおりに作れましたし、実際に動きました。
そのうえで、2本目に取りかかる前に手が止まりました。理由が3つあります。どれも教材の欠点ではなく、私の側の事情です。ただ、同じことを思う方はきっといると思うので、順に書きます。
引っかかり1:音声にお金がかかる
教材は音声の作り方まで面倒を見てくれます。ただ、その音声は外部のサービスで作るやり方でした。1本あたりにすると数円です。
数円なら気にしなくていい、と思われるかもしれません。私もそう思いました。でも、毎日出すつもりなら話が変わります。
数円、長さによって数十円、そして声の質等にもこだわるとその金額はコツコツ積み上がります。特に動画制作は優れたSkillsであっても自分の中の品質基準は人によって違います。「これくらいでいいや」と思う人もいれば「いや、ぜんぜんダメでしょ」という人もいる。品質向上には必ずトライアンドエラーがあり、納得の行く自分だけの動画を量産するためには必ず試行錯誤が必須です。
これはイケハヤさんのSkillsに限らず、どんな優れたSkillsであっても”こだわり度合い”によってコストは変わります。だから私は最初の”コスト”という壁を下げたいという思いがありました。
引っかかり2:出てくるキャラが、自分のキャラじゃない
うちのAI会社には、以前から使っているキャラクターがいます。ニュースレターにも、インスタにも出しています。
📝みどりさんの神教材、1,980円は今日まで、明日から2,980円とのこと、AI画像生成を独学でごまかしながらやっていた私のような人に、ド直球で刺さる有益な内容です
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@tetumemo
本当に素晴らしかったので、私は何度も皆さんに紹介しますっ!!… https://t.co/Kdd7RWca7jpic.twitter.com/yIOlKamfwx— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) June 11, 2026
動画にだけ別のキャラが出てくると、同じ発信者の作ったものに見えません。せっかく動画を始めるのに、そこで積み上げたものが切れてしまいます。
教材の側も、この点はちゃんと書いてありました。前の章で引用したとおりです。
このスキルは、あなたのキャラ、あなたの声、あなたのブランドに合わせて、Fableと会話しながらカスタマイズしていく前提で設計しています。
「自分のキャラに替えていい」と、教材のほうから言ってくれている。だったらやろう、と思いました。ただ、どこをどう触ればいいのかは、自分で調べる必要がありました。
引っかかり3:「上位モデルが必須」と書いてある
ここが悩ましいところでした。教材には、こう書かれています。
使うのは、Fableクラス(Claude Fable 5など、その時点の最上位モデル)にしてください。推奨ではなく、必須に近い前提です。
理由もはっきり書いてあります。長い工程を任せて検収まで組み込む作り方なので、相棒にするAIの性能がそのまま成果物の質になる、と。これは正しいと思います。私も1本目はそのとおりに作りました。
ただ、正直なところ「本当に最上位モデルでないと駄目なんだろうか」と思ったんです。
理由は2つあります。
1つは、上位モデルは使える契約と量に上限があること。動画を毎日作るとなると、そこで詰まります。またFable 5はClaudeの上位プランである月額100$が必要になります。Proでも使えますが都度課金です。これはなかなかハードルが高い。
そしてもう1つは、モデルは数ヶ月で入れ替わること。「いまの最上位」に固定した手順は、次の世代が来たときに作り直しになる場合もありますし、逆にClaude Opus 5やClaude Sonnet 5、GPT-5.6 Solなど別モデルの性能が上がり十分制作できる可能性もあります。だから上位プランじゃなくてもできるか試し、調整しました。結果十分できました!
3つとも、教材を触らずに解けました
📢ここ、試行錯誤したポイントです。最初、私は教材のSkillそのものを書き換えようとしました。声の設定を直接書き込んで、キャラの指定を追記して、という進め方です。これは3日で行き詰まりました。教材が更新されたときに、自分が書き加えた部分が全部消えるか、逆に古いまま取り残されるかのどちらかになるからです。それに、書き換えたものは人に渡せません。外側に別のファイルを作って、そこから元のSkillを「参照する」形に変えた瞬間に、この問題が全部消えました。
たぶん、同じところで止まっている方がいると思います。だから、私がどう解いたかを順番に書きます。そして、そのときAIに投げた指示文を、そのままお渡しします。
次の章から、その中身です。
🗡️ 教材は触らない。外側に「鞘」をかぶせる
3つとも、教材のSkillを1文字も書き換えずに解けました。やったのは、外側に一枚かぶせることだけです。
刀の話でたとえます。買った教材のSkillが刀で、その刀に合わせて自分で作る外側が鞘です。
あなた ──→ 【鞘】──参照──→ 【教材のSkill】
(あなたの決定) (手順の本体。触らない)
刀は研ぎません。触りません。鞘だけを、自分の手の形に合わせて作ります。
鞘の中に書くのは、「参照先の場所」と「自分の決定」だけです。声はこれ、キャラはこれ、出す先はここ。教材の手順やスクリプトは1行も写しません。読ませるだけです。
なぜ「書き換える」ではなく「かぶせる」なのか
理由は3つあります。1つ目は前の章で書いた、書き換えると教材の更新についていけなくなるという話です。残り2つを書きます。
2つ目は、権利の線を踏まないことです。買った教材は自分で使う分には自由ですが、中身を写したものを配ったり公開したりはできません。鞘は「自分の決定」しか書いていないので、自分のノウハウのみ。鞘単体では使えませんが、組み合わせれば自分の環境や使いたいキャラに合わせ込むのが楽になります。だから今日、こうしてお渡しできます。
3つ目は、AIに任せる判断が減ることです。ここが引っかかり3の答えになりました。声・キャラ・出す先が最初から埋まっていると、AIがやることは「台本を書いて、決まった手順で組み立てる」に寄っていきます。迷う余地が減るぶん、モデルの格に頼る度合いが下がるのだと思っています。
鞘に書いていいもの、書いてはいけないもの
ここは権利の話にも関わるので、はっきり書いておきます。
鞘に書いてよい | 鞘に書いてはいけない |
|---|---|
使う声・話者・話速 | 教材のスクリプト本体 |
キャラの名前と素材の場所 | 教材が書いた手順の文章 |
色・字幕の決まり | 教材が実測した数値の表 |
出す先・納品フォルダ | 教材の資料ファイルの中身 |
教材Skillの場所(フォルダのパス) | 教材Skillの中身 |
右の列は、参照するだけにとどめます。AIに「このフォルダを読んでから進めて」と言えば、それで足ります。写す必要はありません。
鞘は、自分で書かなくていい
ここが今回、考えを大きく変えたところです。
最初、私は空っぽの雛形を配ろうとしていました。【 】で穴が空いていて、そこを自分で埋める形です。
でも、それだと埋め方の正解が分からないんですよね。何の欄が要るのかも、自分の教材のどこを見れば答えが分かるのかも、人によって違います。
そこで、渡すものを変えました。鞘そのものではなく、「鞘をAIに作らせるための指示文」をお渡しします。
洗い出した内容をもとに、私専用の鞘を新しく作ってください。
教材のSkillは1文字も書き換えないでください。
鞘に書いてよいのは「参照先の場所」と「私の決定」だけです。
教材の手順・スクリプト・実測値・資料の本文は、1文字もコピーしないでください。
作り方:
1. まず、教材のSkillが起動時に聞いてくる項目を全部並べてください。
2. その項目について、私に一問一答で質問してください。1回につき1問だけにしてください。
3. 私が答えられない項目には、選択肢を2〜3個と、それぞれの向き不向きを添えてください。
4. 全部埋まったら、鞘のファイルを書き出してください。
これを貼ると、AIがあなたの教材を読んで、あなたに質問して、あなた専用の鞘を書き出します。
空欄を自分で埋める作業は発生しません。
最後の「一問一答で、1回につき1問だけ」が効きます。まとめて10問聞かれると答える気が失せますが、1問ずつなら進みます。
※この詳しい手順やまとまったSkillsは記事の後半でダウンロードできます。
毎回聞かれることが、1つになりました
鞘ができたあと、私が毎回決めているのは「どの記事を動画にするか」だけです。
声も、キャラも、出す先も、聞かれません。全部、鞘に書いてあるからです。
これが効くのは、続けるときです。1本目は多少手間がかかっても作れます。問題は2本目、3本目で、そこで毎回おなじことを聞かれると、だんだん腰が重くなる。そこを消せたのが、とても大きかったです。
鞘という言葉、自分で使い始めておいて何ですが、けっこう気に入っています。刀を研ぐより鞘を作るほうが、ずっと自分らしい道具になるんですよね。
🎬 記事を1本投げるだけで、縦動画ができるまでの実演ログ
鞘ができてから、動画を作るときに私がやることは1つだけになりました。記事を1本渡す。それだけです。
ここからは、実際にやったことを日付つきで並べます。7月26日から8月7日までの2週間ほどの記録で、途中でやり方を変えたところも含めて出します。
7月26日:鞘を書き終えて、1本目が出てきた日
教材に付いてきたSkillを土台に、声とキャラと出す先を鞘に書き終えたのがこの日でした。そのとき投稿したのがこれです。
📝イケハヤさん(@IHayato)の「ビジネス系AIショート動画を作る方法」を使って自分のキャラと世界観用にカスタマイズ完了!
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@tetumemo
動画のベースが安定的に作れるSkillsだからアレンジが楽!
記事を投げるだけで台本→AI音声→自動構成→ショート動画完成まで全自動
手間無く作成→投稿は嬉しい! https://t.co/CkD2b1pJetpic.twitter.com/lMXDmuKIIZ— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) July 26, 2026
📝イケハヤさん(@IHayato)の「ビジネス系AIショート動画を作る方法」を使って自分のキャラと世界観用にカスタマイズ完了!
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動画のベースが安定的に作れるSkillsだからアレンジが楽!
記事を投げるだけで台本→AI音声→自動構成→ショート動画完成まで全自動
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手間無く作成→投稿は嬉しい!
「アレンジが楽」と書いていますが、これは教材のSkillが汎用品としてよくできているからです。土台が安定しているほど、外側だけを自分用にする作戦が効きます。刀が良いほど、鞘を作る意味が出てくるんですね。
このとき投げたのは、自分の過去記事でした。AI会社にマーケ責任者を採用した回です。
Fable 5で作ったAI会社に先週5人を採用し、6人目のマーケ責任者を"教材ごと"ヘッドハントしたら、"作る会社"が"売れる会社"に変化!
同じ日:自分の記事じゃなくても動きました
気になったので、その日のうちにもう1本試しました。今度は他の記事です。ウマたんさん(@statistics1012)が書かれたニュースレターを元にしたX記事を、そのまま投げてみました。
📝X記事を投げただけでこのショート動画を作ってくれるって、、、感動
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@tetumemo
AIカンパニーにショート動画Skillsを仕込んでアレンジ
記事のより詳しい内容はウマたん@statistics1012
さんの記事にて ↓ https://t.co/AR0egWMxdlpic.twitter.com/BO9BiihVJa— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) July 26, 2026
📝X記事を投げただけでこのショート動画を作ってくれるって、、、感動
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AIカンパニーにショート動画Skillsを仕込んでアレンジ
これも問題なく動きました。記事の内容や長さを変更しても同じクオリティで仕上がるのには感動しましたね。
7月30日:記事の中の画像まで拾ってきてくれました
しばらく回してみて、とくに驚いたのがここでした。
📝AIカンパニーに動画部を作ると、記事を投げるだけでショート動画ができちゃうから嬉しい
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@tetumemo
台本、音声(VOICEVOX)、キャラ、動画内の画像含め全自動
特に記事から使えそうな画像を持ってきて動画に入れてパンやズームなどのエフェクトも自動で付けてくれた! https://t.co/h0Zy89XYjCpic.twitter.com/QJ4L9Kamue— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) July 30, 2026
📝AIカンパニーに動画部を作ると、記事を投げるだけでショート動画ができちゃうから嬉しい
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台本、音声(VOICEVOX)、キャラ、動画内の画像含め全自動
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特に記事から使えそうな画像を持ってきて動画に入れてパンやズームなどのエフェクトも自動で付けてくれた!
台本と音声が自動になるのは想像していましたが、記事に貼ってある画像の中から使えそうなものを選んで、動かすところまでやるとは思っていませんでした。静止画をゆっくり寄ったり流したりするだけなのですが、これが入るだけで動画としての見え方が変わります。
8月7日:動かすAIを3回変えても、同じように作れました
鞘を作ってよかったと本当に思ったのは、この日でした。
📝記事を投げるだけでClaude Codeで作れちゃうショート動画ですが
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@tetumemo
最初は「Fable 5」で制作
次に「Claude Opus 5」
今回は「Claude Sonnet 5」で作れました!
台本もナレーションもすべて全自動
音声はVOICEVOXだから無料!
これはかなり便利っ!
詳細はリプ欄へ ↓ https://t.co/6bCSEhJWoxpic.twitter.com/PlcNe1j8Ob— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) August 7, 2026
📝記事を投げるだけでClaude Codeで作れちゃうショート動画ですが
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最初は「Fable 5」で制作
次に「Claude Opus 5」
今回は「Claude Sonnet 5」で作れました!
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台本もナレーションもすべて全自動
音声はVOICEVOXだから無料!
3回とも、私が渡したのは記事1本だけです。声も、キャラも、出す先も、聞かれていません。全部、鞘に書いてあるからです。
ここで、正直に書いておかないといけないことがあります。教材のほうには「Fableクラス(その時点の最上位モデル)は必須だと思ってください」と書かれています。長い工程を任せる作り方なので、AIの性能がそのまま成果物の質になる、という理由でした。私も1本目はFable 5で作りましたし、この前提は正しいと思っています。
そのうえで私の実感を書くと、決めごとを鞘に出しておくと、AIに任せる判断そのものが減ります。声を選ぶ、キャラを決める、出す先を考える。この辺りが最初から埋まっているぶん、AIがやることは「台本を書いて、決まった手順で組み立てる」に寄っていきます。だからOpus 5でもSonnet 5でも通ったのだと思っています。ここは私の解釈なので、これから始める方は教材のとおりFableクラスから入るのが確実です。(Fable 5が使えない方はOpus)
AIのモデルは数ヶ月で入れ替わります。去年うまくいった手順が、今年そのまま通るとは限りません。そのたびに「声はどうする?」から答え直すのは、正直しんどいです。決めごとを1枚のファイルに出しておくと、動かすAIが変わっても、そのファイルを読ませるところから始められます。
このとき投げたのは、前回のニュースレターです。スマホからCodexとClaude Codeを動かす話でした。
コードを1行も書けない私が、スマホだけでCodexとClaude Codeを動かせるようになった実践結果をシェアします
毎週配信している記事をショート動画として手軽にシェアできるのは嬉しいですね。
作った動画を、どこに出すか
「作れるのは分かったけど、どこに出すの」という話も少しだけ。私はXとInstagramのほかに、Spotifyに置いています。
🎙️ショート動画の使いどころって悩む方もいるかもしれませんが、1つのオススメは「SpotifyへUP」
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@tetumemo
私の場合、記事をGemini Notebook(Notebook)で20分程度の音声番組化
その内容をサッとキャッチアップできるように今回のショート動画をセットでUPできる
どちらも無料できちゃうのが凄いな https://t.co/Fc4O7x2S3cpic.twitter.com/o1likCxG1O— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) July 31, 2026
🎙️ショート動画の使いどころって悩む方もいるかもしれませんが、1つのオススメは「SpotifyへUP」
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私の場合、記事をGemini Notebook(Notebook)で20分程度の音声番組化
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その内容をサッとキャッチアップできるように今回のショート動画をセットでUPできる
私は毎号、記事をAIに読ませて20分ほどの音声番組にしています。その番組の入口に、1分以内のショート動画を添えられるんです。20分の番組にいきなり飛び込むのはハードルが高いので、先に1分で全体像をつかんでもらう。いまのところ、この置き方がしっくりきています。
ひとつ注意があって、Spotifyのショート動画が再生できるのはスマホだけです。パソコンでは出てきません。私も最初「アップしたのに見当たらない」と探し回りました。
📢ここ、試行錯誤したポイント:出す先を決めてから作ると、作るものが変わります。私はSpotifyに置くと決めたので、冒頭の数秒で「この号は何の話か」が分かる作りに寄せました。出す先を決めずに作ると、なんとなく格好いいだけの動画になって、置き場所が見つからないまま溜まっていきます。鞘に「出す先」の欄があるのは、この判断を毎回やり直さないためであり、初稿の台本を自分の望ましい形に寄せるためです。
🎨 動画で喋っているキャラ
動画に出てくる「ゼロナナ」というキャラクターは、うちのAI会社のキャラです。以前から等身の立ち絵は持っていたのですが、縦動画にはそのまま使えませんでした。
理由は単純で、画面の中でキャラが小さいからです。縦動画では、キャラは画面の1割から2割くらいの丸い窓に収まります。等身のキャラをそこに入れると、顔がとても小さくなって、笑っているのか真顔なのか分かりません。
そこで、頭が大きくて体が小さい2.5頭身のキャラを新しく作りました。
顔が大きいぶん、小さく表示しても表情が見えます。
教材でとくに重い工程を、丸ごと省きました
ここが鞘の話につながる部分です。
キャラを喋らせる仕組みは、ふつう手間がかかります。頭と体と口と目をばらばらに用意して、それぞれが画面のどの位置にあるかを座標で指定する必要があるからです。この座標を測るのが、地味に重い作業でした。
私は、ここを最初から変えました。「口を閉じた絵」と「口を開いた絵」を完成品として2枚用意して、音の大きさで切り替えるだけにしたんです。声が出ているときは口が開いた絵、止まっているときは閉じた絵。それだけで口が動いて見えます。
座標は1つも測っていません。測ったのは、あとで背景を透明にするときに使う「顔のだいたいの範囲」だけです。
📢ここ、試行錯誤したポイント:口が開くか閉じるかは「音の大きさがある数値を超えたか」で決めています。この数値は、1本目で必ず自分の耳で合わせてください。私の場合、最初は無音のところで口が開きっぱなしになりました。数値を少し上げたら直りました。ここは決め打ちの正解が無くて、声の大きさや話し方で変わります。
調整はAIと対話しながら「動画の10秒から15秒の間の口パクのタイミングがズレているので確認と調査を行い修正して下さい。修正後は原因と対策の報告もお願いします。」
表情は笑顔と真顔の2つだけ、口は開きと閉じの2つだけ。合計4枚で足ります。最初はもっと表情が要ると思っていたのですが、1分以内の動画では、この4枚で困りませんでした。
このキャラを作った工程は、実際に使ったプロンプトと、途中でやらかした失敗もあわせて、後半でお話しします。
🔊 音声代を無料にする。ただし「50円がゼロ」ではありません
ここは数字の話なので、正直なところを先に書きます。
私が土台にした教材には「1本あたり約50円」と書かれています。この50円の内訳は、教材の中に書かれているとおり音声の生成代と、AI画像の生成代の合計です。音声が数円、画像が1枚10円弱、そこにリテイクぶんを乗せた実測の目安、という説明でした。
私はこのうち、音声のところをVOICEVOXという無料のソフトに入れ替えました。
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VOICEVOX | 無料のテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア
無料で使える中品質なテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア。商用・非商用問わず無料で、誰でも簡単にお使いいただけます。イントネーションを詳細に調整することも可能です。
voicevox.hiroshiba.jp
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VOICEVOXって何なのか、初めての方向けに
名前を初めて聞く方もいると思うので、少し丁寧に書きます。
VOICEVOXは、文章を入力すると日本語で読み上げてくれる無料のソフトです。公式サイトには「無料で使える中品質なテキスト読み上げ・歌声合成ソフトウェア」と書かれています。WindowsでもMacでもLinuxでも動きます。
私が使っていて、これは大きいなと思っている点が4つあります。
特徴 | どういうことか |
|---|---|
無料 | 公式が「商用・非商用問わず無料」と書いています。月額もクレジットもありません |
パソコンの中だけで動く | インターネット越しにどこかへ文章を送るのではなく、自分のパソコンが音声を作ります。だから何本作っても料金が発生しません |
声を選べる | キャラクターごとに声があり、さらに「ノーマル」「あまあま」「読み聞かせ」などのスタイルが用意されています |
架空の声 | 実在の誰かの声を録音したものではありません。声のクローンとは別のものです |
「パソコンの中だけで動く」というのが、コストの話では大きく効いています。クラウドの音声サービスは文字数で課金されるので、たくさん作るほどお金がかかります。VOICEVOXは、何本作っても0円のままです。
その代わり、パソコンの中で計算するので、長い台本だと少し待ちます。私の環境では1分程度の台本で数秒から十数秒くらいです。待てない長さではありませんでした。
なので、正確な言い方はこうなります。50円がゼロになったのではなく、音声代がゼロになりました。そして映像のほうは、生成AIで動画を作るのをやめて手持ちの静止画をゆっくり動かす形にしたので、結果として新しく契約した生成サービスはゼロです。
「50円が0円に!」と書いたほうが気持ちよかったのですが、それは事実と違うので書きません。実際に効いているのは金額を気にせず、自分がこだわるレベルのクオリティまで何度も試行錯誤できるようになったことでした。
私が固定した設定
声の設定は、一度決めたらもう変えません。ここが揺れると、動画ごとに別人が喋っているように聞こえてしまうからです。
項目 | 私の決定 |
|---|---|
話者 | VOICEVOX No.7「読み聞かせ」(speaker_id 31) |
話速 | 1.3 |
声のクローン | 作らない(架空の声だけを使う) |
話速を1.3に固定したうえで、1文字あたりの読み上げ時間を実測しました。結果は0.1773秒/字です。この数字が分かると、逆算ができるようになります。45秒から60秒に収めたいなら、台本は280字から340字。固定ルールがあることでAIも迷わず安定した文字数で台本を作ってくれます。
数字にすると地味ですが、私にとってはここが効きました。以前は台本を書いてから読ませて、長すぎて削って、また読ませて、を繰り返していたんです。1回実測しておくだけで、この往復が消えました。
ここまでに出てきた動画は、ナレーションが全部この設定です。同じ声で揃っているので、続けて見ても違和感が出ません。
クレジット表記だけは忘れないでください
VOICEVOXで作った音声を公開するときは、VOICEVOXを使ったと分かるクレジット表記が必要です。公式の利用規約に「ご利用の際は VOICEVOX を利用したことがわかるクレジット表記が必要です」と書かれています。私は動画の最下段に「VOICEVOX:No.7」と1行入れて、話者名まで出す形にしていますし、場合によっては投稿するポストや動画の説明に追加することもあります。
商用で使えるかどうかについては、公式が「商用・非商用問わず無料」と書いています。ただ、同じ規約の中に「作成された音声を利用する際は、各音声ライブラリの規約に従ってください」という一文もあります。
つまり、話者ごとに条件が違う可能性があります。私が使っている話者の条件がそのまま他の話者に当てはまるとは限らないので、選んだ話者の規約は公式サイトで確認してください。ここは私の記事を鵜呑みにせず、一次情報を見ていただきたいところです。
あと、ここは教材と私で判断が分かれた部分なので、正直に書いておきます。教材の品質ゲートには「AI音声・AI画像の開示表記」が検収項目として入っています。私はこれを外して、「この音声はAIで生成しています」という断り書きを入れていません。VOICEVOXの声は実在の誰かの声を真似たものではなく架空の声なので、開示の対象にはならないと考えたからです。
自分の声をクローンして使うなら、私も開示します。そこは分けて考えています。とはいえ、これはあくまで私の判断です。教材のとおり入れておくほうが安全なのは間違いないので、迷う方は入れるほうを選んでください。
🚨 耳で聞くまで気づけなかった、たった1文字の事故
ここが今回いちばんお伝えしたいところです。AIによる検査が全部合格でも、動画が使い物にならないことがあります。
前に紹介した教材の「品質ゲート」には、音声が数字を読み間違える事故を、別のAIで書き起こして検算する仕組みが入っています。私はそれをそのまま使っていました。ところが、その網に引っかからない事故があったんです。
前回の記事を動画にしていたときのことです。出来上がった動画を通しで聞いていて、耳が引っかかりました。
台本にはこう書いてありました。
こんな方もいます読み上げられた音声は、こうでした。
こんなほうもいます「かた」と読んでほしいところが「ほう」になっていました。人を指す「方」なのに、方向の「方」として読まれたわけです。
なぜ検査をすり抜けたのか
うちの動画には、読み上げた音声を文字起こしして台本と突き合わせる仕組みが入っています。台本どおりに読めたかを確かめるためのものです。
ところが、この事故はその仕組みをすり抜けました。理由を書くと、たぶん「あっ」と思っていただけます。
台本に「方」と書いてあって、AIが「ほう」と読んで、その音声を文字起こしすると、やっぱり「方」になるからです。文字としては一致してしまうので、検査は合格を出します。読みが違うことは、文字の突き合わせでは絶対に見つかりません。
これ、気づいたときは背筋が冷えました。検査が全部緑になっているのを見て安心していたのに、そこは最初から見ていない場所だったわけです。
直し方と、次から起きなくする方法
その場の直し方は簡単で、台本の「方」を「かた」とひらがなに変えるだけです。
問題は、字幕にも「こんなかたもいます」と出てしまうことでした。読み上げ用としては正しいのに、目で読むと少し幼く見えます。
そこで、読み上げ用の台本と、画面に出す字幕用の台本を別々に持つ形にしました。読み上げ側は「かた」、字幕側は「方」。この対応表を1枚持っておくだけで、耳にも目にも正しいものが出せます。
そのうえで、声を作る前に台本を検査する関所を新しく作りました。台本の中から読みが割れそうな言葉を先に洗い出して、警告を出すだけの簡単なものです。実際に台本に当てたところ、4件見つかりました。
見つかった箇所 | 直したかどうか |
|---|---|
「という方は」 | 直した(人を指すので「かた」へ) |
「たい方は」 | 直した(人を指すので「かた」へ) |
「知らない人には」 | 直した(読みが割れるので「ひと」へ) |
「方法」「使い方」 | 直さない(物を指すので、そのままが正解) |
大事なのは、この関所は止めずに警告を出すだけにしてあることです。「方」が人を指すのか物を指すのかは、AIには判定できません。判定できないものを自動で直させると、今度は「ほうほう」が「かたほう」になるような、別の事故が起きます。
📢ここ、試行錯誤したポイント:関所を作るときは、「AIが確実に判定できること」と「人間が見ないと分からないこと」を最初に線引きしてください。読みが割れる語を洗い出すのはAIが得意です。その語が人を指すか物を指すかは、人間が見る。この線を引かずに全部自動化しようとすると、直したつもりで別のところが壊れます。私は最初、全部自動で置換しようとして「方法」が「かたほう」になりました。
読みが割れる語は「方」のほかにもあります。最初から網羅しようとせず、事故が起きた語から1つずつ足していくのがおすすめです。数を増やしすぎると、警告が多すぎて誰も読まなくなります。とはいえ、この「足す」行為ですが人間の手ではなくAIに「◯◯の読み方は◯◯ってルールを足しておいて」とお願いするだけでOKです。
そして、ここが今回の教訓です。検査が全部合格でも、通しで1回、耳で聞く工程は省かないでください。私はこの1回を省こうとして、危うく読み間違いの入った動画を出すところでした。
✅ ここまでのまとめ
前半でお伝えしたことを、最初の3つの引っかかりに戻して整理します。
引っかかり | どう解いたか |
|---|---|
音声にお金がかかる | 無料の音声合成に置き換えた。新しく契約したサービスはゼロ |
出てくるキャラが自分のじゃない | 完成画像2枚を音の大きさで切り替える形に読み替えて差し替えた |
上位モデルが必須と書いてある | 決めごとを鞘に出したら、Fable 5・Opus 5・Sonnet 5のどれでも作れた |
共通しているのは、教材のSkillを1文字も書き換えていないことです。全部、外側の鞘でやりました。
そのうえで、覚えて帰っていただきたいことを2つだけ書きます。
1つ目は、買った道具は書き換えず、外側に自分の決定を書くということです。書き換えると、権利の線に近づき、更新にもついていけなくなります。参照にとどめれば、どちらも起きません。これは動画に限った話ではなくて、買ったSkillやツール全般に効きます。
2つ目は、AIの検査が全部合格でも、それは「読める」「聞ける」の保証ではないということです。文字が一致していても読み方は違うことがある。数字が合っていても、それが目なのか背景なのかは見ていない。声を作る前に関所を置いて、それでも最後は自分の耳と目で1回確かめる。ここは省けない工程でした。
🔜 次回の第2回は、教材なしで完結します
ここまでの動画は、縦のショート動画でした。静止画をゆっくり動かす作りなので、悪くはないのですが、紙芝居に近い見え方になります。
来週の第2回は、まったく別のものを作ります。
記事を1本投げるだけで、ナレーションとアニメーションが付いた解説動画ができます。縦ではなく、16:9の横向きです。図が話に合わせて組み上がっていく、あの形です。
そのきっかけになったのが、HeyGenが公開している無料の道具でした。
📝Claude CodeやCodexで動画を作るなら、無料SkillsのHyper Framesを入れておいたほうが良いです
![]()
@tetumemo
HyperFramesは、HTMLで動画を定義して、決定的(deterministic)なMP4動画にレンダリングするオープンソースのフレームワーク
HeyGenが開発・オープンソース化したものだから品質は素晴らしい!… https://t.co/oEsCOMhKR4pic.twitter.com/I9V4eFo5H9— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) August 8, 2026
📝Claude CodeやCodexで動画を作るなら、無料SkillsのHyper Framesを入れておいたほうが良いです
>
試しにショート動画SkillsにHyper FramesのSkillsをかけ合わせたら、動画に動きがある仕上がりになって嬉しい!
>
何よりもこの「Hyper Frames」のハイクオリティSkillsが無料ってバグってる
第2回でお伝えするのは、こういう内容です。
- 教材を持っていなくても、最初から最後まで完結します(今日の記事とは前提が違います)
- 記事を投げると、話に合わせて図が組み上がる横向きの解説動画ができます
- 「AIの検査は全部合格だったのに、実際は読めなかった」という失敗と、その対策もお話しします
今日の記事はイケハヤさんの教材が前提の話が中心になってしまったので、第2回はそこを外しました。来週もお楽しみ下さい。
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教材を買って、読んで、自分の現場に合わせて作り替える。この流れを繰り返してきた結果が、いまの私の作業環境になっています。
🔐 ここからのコンテンツ
ここまで、買ってすぐ引っかかった3つと、それを教材に触らずに解いた流れを見てきました。
「考え方は分かった。でも、自分の教材でどこを触ればいいの」
「うちのキャラに替えるとき、何から頼めばいいんだろう」
「途中で止まったとき、どう聞けば原因が分かるのか」
ここなんですよね。私もそうでした。「仕組みは分かった」と「自分の手で動かせる」の間には、思っているより距離があります。
しかも今回は、ただの設定作業ではありません。教材の作りを読んで、自分の素材と噛み合うかを確かめて、噛み合わなければ読み替える。この判断を、毎回ゼロから言葉にするのがしんどいんです。
だから今回は、その言葉のほうをお渡しします。
何が手に入るか
やること:教材のSkillに被せる鞘を、AIに作らせます。あなたは貼って、答えるだけです。
できるようになること:キャラを自分のものに替える。音声代をゼロにする。背景と字幕を自分の世界観に寄せる。そのどれも、教材のSkillを1文字も書き換えずにやります。
誰の何が解決するか:教材は買ったけれど、音声代が気になって量産に踏み切れない方。サンプルのキャラのままでは公開したくない方。「上位モデル必須」と書いてあるのを見て、手持ちのモデルで動くか試したい方。
あなたがやらない作業:設定ファイルを手で書く。数値を打ち込む。変数を埋める。この3つは発生しません。AIと対話しながら貼る、答える、また貼る。それだけで進む形にしてあります。
中身を1つだけ、先に出します
イメージしにくいと思うので、AIと対話するために貼る指示文の一部をそのまま置いておきます。
私は買った動画教材のSkillを、自分用に合わせ込みたいと思っています。
まだ何も変更しないでください。今回は調査だけです。
対象:
【教材Skillのフォルダの場所をここに書く】※今回の場合はイケハヤさんの教材
やってほしいこと:
1. このSkillの中身を全部読んでください。
2. 私が変えたいのは次の3つです。それぞれについて「どのファイルの、どの部分を
触ることになるか」を一覧にしてください。
- 動画に出るキャラクターを、自分の絵に差し替える
- ナレーションの音声を、別の音声合成ソフトに差し替える
- 背景・配色・字幕の見た目を、自分の世界観に寄せる
3. それぞれの変更を、次の3つに分類してください。
- そのまま使える(触らなくていい)
- 値を差し替えるだけ(器はそのまま)
- 作り替えが要る(噛み合わないので読み替えが必要)
4. 「作り替えが要る」に入ったものは、なぜ噛み合わないのかを1行で説明してください。
守ってほしいこと:
- まだファイルを書き換えないでください。一覧を見せるところで止めてください。
- 分からない箇所は「分からない」と書いてください。推測で埋めないでください。
これを貼るだけで、あなたの教材の「触る場所の地図」ができます。
3分類にしているのが要点です。全部を作り替えようとすると破綻しますが、実際にやってみると大半は「値を差し替えるだけ」で済みます。本当に作り替えが要るのは1つか2つで、そこにだけ時間を使えばいい。
有料エリアでは、この続きの7本をお渡しします。鞘を作らせる、キャラを差し替える、声を替える、世界観を寄せる、見え方を検査する、通しで確認する、詰まったときに切り分ける。それぞれに「私が失敗したところ」を1つずつ添えてあります。
目指しているのは、完璧な自動化ではありません
正直に書いておくと、これはあなたの環境で組み上げてもらうための道具です。私の設定をそのまま渡して「これで動きます」という形にはしていません。
理由は2つあります。教材もツールも人によって違うので、そのまま動く保証ができないこと。もう1つは、そのまま動く物を渡しても、次に困ったときに直せないことです。自分の手で組んだものなら、直せます。
やることを数字ステップに圧縮すると、こうなります。
- ZIPを解凍して、
README.mdを開く saya-video-starterフォルダをAIに読ませる(Skillとして入れるか、中身を貼るか)- 教材のパスを書いて、起動の一言を貼る
- AIの質問に答えていく
- 1本作ってみて、聞かれたことを鞘に足す
まずは1番と2番だけで大丈夫です。そこから先はAIが質問してくれるので、答えていけば形になります。
なお有料エリアでは、この記事の全文データもZIPでお渡しします。私の記事は長いので、本文ごとAIに投げて「これを読んで、私の環境に合わせて手伝って」と頼むのがスムーズだと思います。
「自分で読んで理解するより、AIにも読ませて一緒に進める」
AI時代の学びは、このスタイルがスタンダードだと私は思っています。
それではここから先で、合わせ込みのSkillと、キャラの作り方と、音声のつなぎ方をお渡しします。一緒に、自分の手に合う道具を作っていきましょう。
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