Fable 5解禁の7日間で、Brainの教材から専門家を5人ヘッドハンティングして、約20分でAI組織が完成。Fable 5の7日間の実行ログをシェアします

自分で専門家を育てるのではなく、その道を極めた人のノウハウを教材ごと引き抜いて、Fable 5に組織を設計させOpus 4.8で実装する。Anthropicの中の人が書いた「未知の見つけ方」の理論と、7日間の生々しい実行ログ、AIの報告をHTMLで「見る」に変える副産物、そして7/7以降のOpus引き継ぎ計画まで、まるごと公開します

※本日はFable 5が7/8 PM 16時までしか使えないため、ニュースレターを少し早めて発行しました。直前ですが少しでもお役に立てれば幸いです



こんにちは!テツメモです。

今回は先月執筆したClaude Fable 5記事の続き、Fable 5が実際に使えるようになってからの7日間を、計画から実行まで全部さらす回です。無料部分では前回のおさらいと「なぜFable 5の質は指示の量ではなく決まるのか」という理論を、有料部分では私が実際に投げ続けた生ログと、そこから生まれた副産物をまるごとお届けします。

「宣言したこと、ちゃんとやったの?」
「戻ってきて、実際どうだったの?」
「また止められたら、今度はどうするの?」

正直に言うと、私自身もこの7日間、そんな問いを自分に投げ続けながら手を動かしていました。

この記事で解決したいこと

この記事では、こんな疑問にお答えしていきます。

「Fable 5、結局何に使うと一番効くのか、実例で知りたい」
「AIにガンガン働いてもらうと、逆に何がボトルネックになるのか知りたい」
「Fable 5が従量課金でも、課金するレベルのタスクが知りたい」

ここが一番気になるところですよね。AIが賢くなればなるほど「で、結局どう指示すればいいの」という悩みは消えるどころか、むしろ強くなっていく気がしています。

なので今回は、Anthropicの中の人が書いた「Fable 5を使いこなすコツ」の理論と、私が実際にこの7日間でFable 5へ投げ続けたプロンプト、出てきた計画書、途中で気づいた自分の失敗を、1つずつ突き合わせながらお見せします。

正直数ヶ月分のタスクをFable 5に計画してもらったため、今回の記事ではすべて紹介しきれませんので、コツコツニュースレターで紹介していきますね。

最後には、AIの実行速度に自分の判断が追いつかなくなった瞬間に生まれたSkillと、7月7日以降もOpus 4.8で同じ質を保つための引き継ぎ計画をお渡しします。この記事が、次に強いAIが手に入ったときの「自分の伸ばし方」のヒントになればうれしいです。

📝 tetumemoのLP紹介

tetumemoのポートフォリオサイトを作りました。もちろん制作はClaude Code、Codex、Manus等を使ってVibe Codingです。

2024年から開始したニュースレターの記事が120本を超えたので、記事が探しやすいページを用意しました。

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自分が解決したい課題や、使いたいAIサービス名、便利なSkills、音声解説など探せるようにしましたので、ぜひお役立てください!

🔗tetumemo.com

🔁 前回のおさらい、Fable 5とは何だったのか

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結論から言うと、前回の記事は「史上最強のAIが、登場からわずか数日で使えなくなった」という事件の記録でした。読んでいない方も置いていかないように、ここで丁寧に振り返っておきます。

Claude Fable 5の公式ガイドで、AIの使い方が根本から変わった。6つのコツとOpusでも使える「司令塔Skill」を全部シェアします

Fable 5は、2026年6月9日に登場したAnthropicの最上位モデルです。公式はこう言い切っていました。

Claude Fable 5 is the most intelligent publicly available model.
(Claude Fable 5は、一般に使えるAIの中でいちばん賢いモデルです)

🔗Introducing Claude Fable 5 and Claude Mythos 5(Anthropic公式)

長く複雑な作業ほど強くなる性質があり、決済サービスのStripe社が5,000万行のコードベースの移行作業を、チーム総出で2か月かかるところをたった1日で終わらせた、という事例も紹介されていました。ただしその分、料金もOpus 4.8のちょうど2倍。ずば抜けて優秀だけど、頼むたびにそれなりのお代がかかる専門家、という位置づけです。

ところが登場からわずか3日後の6月12日、アメリカ政府が「Fable 5とMythos 5を、外国籍の人には使わせないでほしい」という命令を出しました。理由は安全保障上のリスク、AIの安全装置をすり抜ける手口(ジェイルブレイク)が見つかるかもしれない、というものです。この命令で、Anthropic社内で働く外国籍の社員まで自社のAIを使えなくなり、AI業界のレジェンドであるAndrej Karpathy氏まで巻き込まれる事態になりました。

🔗US blocks foreign access to Anthropic's most advanced AI models(Reuters)

Anthropicはこれに「政府の指示には従うが、この判断には同意できない」という異例の反論をしています。

🔗Statement on the US government directive(Anthropic公式声明)

さらに、セキュリティ研究者による約12万文字のシステムプロンプトのリークもあり、Fable 5の「人の弱さに付け込まない」という設計思想も見えてきました。

🔗CL4R1T4S(リーク元のGitHubリポジトリ)

そんな中でAnthropicは公式のプロンプティングガイドを公開し、私はそこから6つのコツをかみ砕いて紹介しました。結論から書いてもらう、余計なことはしないでもらう、相談と依頼を区別してもらう、理由もセットで伝える、記憶を持たせる、そして途中で止まらないでもらう、という6つです。

🔗Claude Fable 5 のプロンプティング(Anthropic公式ドキュメント)

さらに、AICX協会のおざけんさん(@ozaken_AI)が提唱する「サンドイッチ型」、上流の計画にだけ最強モデルを使い、中流はSonnet級、下流は安いモデルに任せるという使い分けの考え方も紹介しました。

🔗Claude Fable 5の登場で「モデルを選ぶ力」が実力になった(おざけん @ozaken_AI)

そのうえで私がたどり着いた結論が「Fable 5が戻ってきたら、まず過去の自分を作り直す」でした。実際に自分のポートフォリオサイト(tetumemo.com)のリニューアルと、このニュースレターを書くSkill自体の作り直しをやってみて、その手応えを確かめています。そして、この「サンドイッチ型」の段取りをFable 5自身に設計してもらうための司令塔Skill「fable-orchestrator」を配布して、前回の記事を締めくくりました。

これが前回までのあらすじです。そして今回、その続きが本当に起きました。

⏳ 本当に解禁された7日間、この期限には意味がある

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前回の記事を書いた時点では、Fable 5がいつ戻ってくるかは誰にもわかりませんでした。実際には、こういう経緯をたどっています。

6月30日、輸出規制が解除されました。理由をたどると、6月12日の停止のきっかけは、Amazon側の研究者がFable 5の安全装置をすり抜ける手法(ソフトウェアの脆弱性を特定させるプロンプト)を見つけていたことでした。

翌7月1日、Fable 5はClaude Platform、Claude.ai、Claude Code、Claude Coworkで、世界中のユーザーに向けてグローバルに再開しました。

🔗Redeploying Claude Fable 5(Anthropic公式)

ただし、条件つきです。Pro・Max・Teamなどのプランでは、7月7日まで週次利用枠の最大50%までFable 5込みで使えますが、7月8日以降は使うたびにクレジットが減っていく従量課金に切り替わります。

つまり今回の7日間は「サブスクの範囲内で最強モデルを使い倒せる、期間限定の窓」でした。

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今後、またFable 5がサブスクで復活する可能性もあり

正直、この窓が次にいつ開くのかはわかりません。またサブスクの範囲で使えるようになるかもしれませんし、このままずっと従量課金が基本になるかもしれません。でも、どちらに転んでも困らない方法が1つだけあります。それは「Fable 5の使いどころを、体で覚えておく」ことです。

従量課金になったあとも、Fable 5をどんな場面に投げれば効くのか、どんな場面では無駄撃ちになるのかがわかっていれば、限られたクレジットを溶かさずに済みます。もし将来また期間限定でサブスクに戻ってきたときも、今回覚えた勘がそのまま使えます。今回の7日間、私はまさにこの「使いどころの見極め」を、実際に手を動かしながら確かめていました。

💡 この記事で手に入るもの

  • Fable 5のような最強AIに対して、指示を増やすのではなく「自分が何を知らないか」から逆算して使う考え方が身につきます
  • Brainなどの教材で専門家を「ヘッドハンティング」して、自分のAI組織に組み込む具体的な手順(実プロンプトつき)がわかります
  • AIの実行速度が上がるほど深刻になる「人間の判断待ち」という新しいボトルネックと、その具体的な回避策がわかります
  • 私が実際にFable 5、Opus 4.8、Claude Sonnet 5を使い分けて検証した結果から、モデルごとの得意分野の見分け方がわかります
  • Fable 5が使えなくなっても、同じ質の仕事をOpus 4.8で続けるための引き継ぎの型が手に入ります

7/10追記:AI組織にマーケターをヘッドハンティングしました!

🎯 この記事を読んでほしい人

  • Fable 5やOpus 4.8のような最上位モデルを、なんとなく使っていて成果にムラがある方
  • 👑 AIに仕事を任せ始めたら、逆に自分が読む・判断する作業に追われてしまっている方
  • 期間限定・従量課金のAIモデルを、次はムダ撃ちせずに使いたい方

🎙️ AI音声でキャッチアップ

「文章を読む時間がなかなか取れない」という方のために、記事の内容をAIが対話形式で解説してくれる音声を用意しています。通勤中や家事をしながら、まずは全体像をつかんでいただけます。

私のSpotifyをフォローしていただければ通知が届きますのでチェックしてみてください。

📢 7日間、私はXで何を実況していたか

結論から言うと、この7日間、私はほぼ毎日Fable 5について何かしらポストしていました。今振り返ると、そのポスト自体が、このあと紹介する理論を先取りした実況中継になっていたんです。ここで一度、時系列でまるごと振り返ってみます。

6月14日、復活を待ちながら「記憶の掃除」を知る

まだFable 5が止まっていた頃、私はConao_3さん(@conao_3)の「memory-dream」というプロンプトに出会いました。AIに仕事のルールを覚えさせ続けると、重複や矛盾、陳腐化した「ゴミ」が溜まってしまう。これをAnthropicのDreams機能になぞらえて、採掘・統合・重複排除・剪定の4ステップで整理する手法です。

このポスト、閲覧数32,527回まで伸びました。この時点ではまだ半信半疑でしたが、後にこの考え方は「memory-dream-tetumemo-v1」という自分のSkillに姿を変えることになります。

7月1日、公式発表を追いかける

Fable 5の再展開が発表された日、私は変更点を4つに整理してポストしました。

7/1から全ユーザー対象で再開。7/7までサブスク内50%で利用可能。7/8以降は従量課金へ完全移行。そして安全対策の強化。

この4点を踏まえて「今週が実質、全力でFable 5を試せる最後の無料期間」と位置づけ、5つの戦略(限界を確かめる、負荷の高いタスクを集中させる、Opus 4.8との使い分け基準を決める、コスト感覚を事前に掴む、安全対策強化後の挙動を見る)を立てました。振り返ると、この5つの戦略が、そのまま7日間の行動計画になっていましたね。

7月2日、復活の朝と「上流に使う」という指針

7月2日の朝6時40分、Fable 5が本当に復活しているのを確認して、こんな投稿をしました。

「ついにFable 5が復活してた!! 7/7まで、まずは使いまくるぞっ!」。正直、この時のテンションはかなり高かったです。

その20分後には、おざけんさん(@ozaken_AI)の記事を引用して「Fable 5は上流(計画)に使う」という方針を自分に言い聞かせるようにポストしています。

さらに同じ日の夜、「徹底的な自分の棚卸し」と「膨大な計画表つくり」をFable 5に頼む、という方向性を固めました。

閲覧数27,548回、ブックマーク48件。同じ悩みを抱えている方が多いんだろうな、と感じた反応でした。

7月3日、復活予告と他者の実践から学ぶ

7月3日には、Fable 5がいったん7/7以降サブスクから外れるものの、Anthropicが復活を目指していることを共有しつつ、棚卸しのタイミングだと改めて位置づけました。

同じ日の夜には、えーたんさん(@ai_jitan)の「NotebookLM×Fable 5」の役割分担記事を紹介しています。NotebookLMを嘘をつかない仕入れ担当、Fable 5を思考エンジンとして使い分ける発想に感心しました。

いいね90件、ブックマーク135件。今回振り返るポストの中でも、一番反応が大きかった投稿です。さすがえーたんさんのコンテンツだ。

7月4日、HTML化との出会いとThariq理論への遭遇

7月4日は、今回の記事にとって一番のターニングポイントになった日です。朝、まさおさん(@AI_masaou)の記事をきっかけに「AIのアウトプットをHTML化すると理解が一気に進む」という発想に出会いました。

Anthropic公式や、AI業界のレジェンドであるAndrej Karpathy氏もHTMLでの可視化を推奨している、という情報も添えて、MarkdownをHTML化するSkillの作り方まで自己返信でまとめました。このHTML化での資料理解は本当に素晴らしく、これがなかったら今回紹介するレベルまでFable 5を使い込めていなかったはず。

そして同じ日の昼、Thariqさん(@trq212)の記事に出会い、こう投稿しました。

「わかった。Fable 5を使いこなす極意は『自分の"知らないこと"を先に整理すること』だ」。ここから、この記事の無料パートで紹介する4つの未知と8つのテクニックが生まれています。このメソッドは前回の記事で紹介した司令塔Skillsに組み込みさらに良いSkillsにブラッシュアップされました!

同じ4日の夜には、買ったままある程度実践した後は読んで終わっていたBrain教材を、Fable 5に読み込ませてみました。

自分では気づけなかった発見が、4つも出てきました。別分野で独立に発見されていた同じ原理。真逆に見える原則から見えた、もっと上位のルール。自分では見えていなかった致命的な盲点。そして「読む」だけで終わらせず「解析させる」という新しい教材との付き合い方です。

7月5日、AI社員という発想

Brainの教材をFable 5に読み込ませるという新しい手法に味をしめた私は、気になっていた、いちさん(@ichiaimarketer)の「AI社員の教科書」を急ぎ購入。数万文字の記事、数万文字のプロンプトも含まれている大ボリュームの教材です。これをFable 5に丸投げした結果を報告しました。

教材を購入して、Fable 5にまるっと投げて、勝手に最適な構造を提案してもらう。この爆速ワークフローで、自分のObsidianとSkill環境に最適化された「AI社員組織」ができあがりました。これ、元々自分でAI組織をコツコツ作っていたのですが、BrainとFable 5のおかげで見違えるような素晴らしい組織に生まれ変わりました。やはり専門家のノウハウは素晴らしいっ!

💡以前紹介した教材でObsidian環境を構築していたのですが、「AI社員の教科書」のおかげで蓄積したナレッジと作りまくったSkillsが一気につながりました ↓

さらに数時間後には、その組織の中の社員を使ってみて「執筆部」に記事のドラフトを頼み、「画像部」がスライド用のプロンプトを納品してくれる場面を紹介しました。依頼は雑なのにAI組織がよしなに動いてくれる感覚は、一度体験すると戻れませんねぇ。

雑に投げた指示を、AI社員が勝手に解釈して形にしてくれる。ここまで来ると、もう「AIを使っている」というより「AIカンパニーを運営している」感覚に近くなってきます。

7月6日、「AI社員」から「AI組織のヘッドハンティング」へ

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そして7月6日、私はこの数日の実験を、1つの大きな発想にまとめてポストしました。今回の記事の、もう1つの背骨になる投稿です。

「Fable 5がサブスクで使えるのは7/7まで。おすすめは、Brain(@sako_brain)などで専門家となる教材を購入して、自分のAI組織やAI社員にノウハウを組み込むこと。つまり、専門家のヘッドハンティングにBrainを使う」。

自分で専門家を一から育てるのではなく、その道を極めた人のノウハウ(教材)を、外から引き抜いて組織に組み込む。正直、自分の専門外はその筋を極めている人に相談するか、ノウハウを買ったほうが100倍早いです。この発想の転換が、今回の一番大きな収穫でした。

実際に私が組織へ組み込んだのは、5つの教材です。AIカンパニーの作り方、スマホアプリ開発とリリース、画像生成、Obsidian構成、AIアニメ。それぞれの分野の専門家を、5人まとめてヘッドハンティングした形になりました。閲覧数19,875回、ブックマーク51件。この日、一番反応が大きかった投稿です。


同じ日には、増えすぎたタスクを管理するために、こんな投稿もしています。

「今までの計画と今後のタスクについて、各タスクに実行プロンプトを付けて、トヨタのカンバン方式風のダッシュボードを作って」。この一言で、どのモデルに何を頼むかをプロンプト付きで管理できる、自分専用のタスク管理板ができあがりました。実行するときは、そこからプロンプトをコピーして新しいセッションに貼るだけです。7日間でタスクが飽和し始めていたので、この整理はかなり効きました。

こうして時系列を並べてみると、我ながらよく毎日投稿していたなと思います。そして、これらのポストの裏側には、もっと生々しい試行錯誤がありました。ここから先、その舞台裏を理論と照らし合わせながらお見せしていきます。

🧭 Fable 5の核心、「4つの未知」を知る

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結論から書きます。Fable 5は、賢さそのものより「あなたが自分の未知にどれだけ気づけるか」でアウトプットの質が決まる、初めてのモデルでした。

これは私の感想ではありません。Claude Codeの開発に関わるAnthropicの中の人、Thariqさん(@trq212)が、Fable 5の使い方について書いた記事の中で、はっきりそう言い切っているんです。

Thariq(@trq212)の記事{{node:tweet}}

Fable is the first model where I find the quality of the work is bottlenecked by my ability to clarify its unknowns.
(Fableは、私が自分の未知を明確にする能力によってアウトプットの質がボトルネックになる、初めてのモデルです)

正直、最初に読んだときは「そんな大げさな」と思いました。でも今回の7日間を振り返ると、うまくいった作業とグダグダになった作業の差は、まさにここにありました。

Thariqさんは、指示を出す前の「未知」を4つに分けて整理しています。

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1つ目は「既知の既知」です

これは単純です。プロンプトにすでに書いていること、つまり「何をしてほしいか」を自分でちゃんと把握している部分ですね。

2つ目は「既知の未知」です

「これがわかっていない」と自覚していることです。「認証まわりのコードは触ったことがない」のように、知らないと自分で気づけているものは、まだ扱いやすい部類に入ります。

3つ目は「未知の既知」です

これが地味に厄介です。当たり前すぎてわざわざ言葉にしないけれど、見せられれば「あ、これだ」とすぐわかる暗黙知のことです。デザインの好みなんかがまさにこれで、「センスがないから何も言えない」と思っていた領域ほど、実は言葉にしていないだけの好みがぎっしり詰まっていたりします。

4つ目は「未知の未知」です

全く考慮していなかったこと、自分が気づいていない知識そのものです。「どれくらい良いものが可能なのか」の基準自体を持っていない状態、と言ってもいいかもしれません。

Fable 5が期待外れな結果を返してくるとき、原因のほとんどはこの4つのどれかに未整理な部分が残っていることでした。逆に言えば、どの未知が残っているかさえ把握できれば、Fable 5の動き方はがらっと変わります。この後お見せする実演ログでも、まさにこの「未知の未知」を突かれて計画をひっくり返された場面が何度も出てきます。ちょっと悔しいくらい、見事に突かれました。

🤝 Help Claude help you、賢すぎるAIとの距離感

Fable 5との付き合い方には、地味に難しいバランス感覚が要ります。指示が具体的すぎても、曖昧すぎても失敗するんです。

Thariqさんはこう説明していました。

If you are too specific, Claude will follow your instructions even when a pivot may be more appropriate. If you are too vague, Claude will often make choices and assumptions based on industry best practices that may not be a fit for your task.
(具体的すぎると、方向転換が必要な場面でもClaudeは指示に従い続けてしまいます。曖昧すぎると、業界のベストプラクティスに基づいた選択をしてしまい、あなたのタスクに合わないことがあります)

要は、自分の未知を整理していないと、Fable 5は「賢く間違える」ということです。これ、地味に怖いんですよね。的外れな回答ならすぐ気づけますが、賢く筋の通った間違いは、パッと見ただけでは気づきにくいからです。

だからこそThariqさんは、こう提案しています。

The most important part of this process is to give Claude context about your starting point.
(このプロセスで一番大事なのは、自分の出発点についての文脈をClaudeに伝えることです)

自分が今どこにいるのか。この問題にどれくらい詳しいのか。手持ちの資産とどれくらい同期しているのか。これを最初に開示するだけで、Fable 5から返ってくる質問の質が変わってきます。

そしてもう一つ、Thariqさんが繰り返し勧めているのが「HTML化」です。

a HTML artifact is the best way to visualize and represent it.
(HTMLの作成物こそが、それを可視化して表現する最良の方法です)

言葉で説明しづらいものは、文章で粘るより先に、目で見て反応できる形にしてしまう。実はこれ、私も同じ7月4日の朝、まさおさん(@AI_masaou)の記事をきっかけに気づいていました。Anthropic公式やAndrej Karpathy氏もHTMLでの可視化を勧めているという情報も添えて、その日のうちにSkillの形までまとめていたんです。その数時間後にThariqさんのこの一文を読んだときは、思わず膝を打ちましたね。同じ日に、別の入り口から同じ結論にたどり着いていたわけです。

🔗Claude Fable5登場!28万円課金でスタートダッシュした感想や何をしたか、戦略をバラします

🗺️ 実装前・実装中・実装後、Fable 5を使いこなす8つのテクニック

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ここからが、今回いちばん実用的なパートです。Thariqさんは、未知を見つけるための具体的なやり方を、作業の実装前・実装中・実装後の3つのタイミングに分けて紹介しています。

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実装前にやること

1つ目は「盲点の洗い出し」です

新しい領域の作業を始める前に、自分が何を知らないかをFable 5自身に教えてもらうやり方です。Thariqさんはこう書いていました。

"I'm working on adding a new auth provider but I know nothing about the auth modules in this codebase. Can you do a blindspot pass to help me figure out my relevant unknown unknowns..."
(「新しい認証プロバイダーを追加する作業をしていますが、このコードベースの認証まわりについて何も知りません。盲点の洗い出しをして、関連する未知の未知を見つけるのを手伝ってもらえますか」)

ポイントは「blindspot pass(盲点の洗い出し)」「unknown unknowns(未知の未知)」という言葉をそのまま使うことです。この言葉に、Fable 5はちゃんと反応してくれます。

2つ目は「ブレストとプロトタイプ」です

言葉にしづらいもの、見てみないと判断できないものは、先に形にしてしまいます。デザインの好みなどはまさにこのパターンで、いくつか違う方向性を並べて出してもらい、それに反応する形で好みを言語化していきます。

3つ目は「インタビュー」です

ブレストで方向性が見えても、まだ曖昧さが残っていることがあります。そのときはFable 5に「一問一答でインタビューしてもらう」んです。これ、私の記事で何度も紹介している内容です。

"Interview me one question at a time about anything ambiguous, prioritize questions where my answer would change the architecture."
(曖昧な点について一問一答でインタビューしてください。私の答えによって設計が変わる質問を優先してください)

自分の答え次第で結果が変わる質問だけを優先してもらう、というのが地味に効きます。

私が辞書登録しているプロンプトを置いておきますね

という指示をしようと思っているけど、指示で不足してる部分があればステップバイステップでユーザーに一問一答で確認して

「しじぶそく」って平仮名で入力すると上記内容が出てくるように設定しています。

🔗もう長いプロンプト不要!Claudeのとチート級呪文「ask_user_inputスタイルでお願い」って入力してみて

4つ目は「リファレンス渡し」です

言葉で説明しきれないものは、実物を渡します。参考にしたいコードやデザインがあるなら、スクリーンショットより、そのものを読ませたほうが圧倒的に精度が上がります。

5つ目は「実装プランの確認」です

もう実装できると思っても、まず計画をレビューしてもらいます。特に変更が多そうな部分(データの持たせ方や、ユーザーに見える部分)を先頭に出してもらうのがコツです。

"Small changes in a feature or spec can cause drastically different implementations... it can be more difficult for your agent to revert previous changes."
(小さな仕様変更が、実装に大きく異なる影響を与えることがあります。しかも一度進んでしまうと、後から元に戻すのが難しくなります)

実装中に見つけるより、プランの段階で見つけたほうが、はるかに安く済むということですね。

実装中にやること

6つ目は「実装メモ」です

どれだけ準備しても、実装の途中で想定外のことは起きます。そこでFable 5に「記録係」を任せます。

"Keep an implementation-notes.md file. If you hit an edge case that forces you to deviate from the plan, pick the conservative option, log it under 'Deviations', and keep going."
(implementation-notes.mdというファイルを維持してください。プランから逸脱せざるを得ないエッジケースに当たったら、保守的な選択肢を選び、'Deviations'の下に記録して、そのまま進めてください)

次のセッションでこのメモを渡すと、Fable 5は「前回何があったか」を把握した状態からスタートできます。

実装後にやること

7つ目は「ピッチ資料化」です

実装が終わったら、レビュアーや自分自身への説明資料をFable 5に作ってもらいます。これをHTML化するとメチャクチャ

"Package the prototype, the spec, and the implementation notes into a single doc I can drop in Slack to get buy-in."
(プロトタイプ、仕様、実装メモを一つの資料にまとめてください。それをSlackに貼って承認をもらうために使います)

8つ目は「クイズ」です

これが個人的に一番好きなテクニックです。長い作業のあと、自分が本当に理解しているかを、Fable 5にクイズで試してもらうんです。

"I want to make sure I understand everything that's happened in this change... a quiz at the bottom on the changes that I must pass."
(この変更で起きたことを、自分がすべて理解できているか確認したいです。最後に、必ず合格しなければならないクイズを付けてください)

Thariqさんは「クイズに完璧に合格するまでマージしない」と言っていました。作業をAIに任せても、理解を丸投げしない。この姿勢、正直かっこいいなと思いました。

🎁 有料エリアには何がある?先に少しだけお見せします

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結論から言うと、有料エリアの主役は3つです。Brainの教材で専門家を5人ヘッドハンティングして、Fable 5にAI組織を設計させ、Opusで実装した全記録。「読む報告」を「見る報告」に変えるSkill。そして、Fable 5用に磨き直した司令塔Skillです。中身に入る前に、誰のために、何を解決するものなのかだけ、先にお伝えしておきます。

いちばんの目玉、Brainで専門家をヘッドハンティングしてAI組織を作った話

これが今回、一番お見せしたい部分です。前半パートで触れたとおり、私はBrainの教材を5冊買って、それぞれを「顧問(専門家)」として自分のAI組織に組み込みました。自分で専門家を育てるのではなく、その道を極めた人のノウハウを、教材という形で外から引き抜いてくる。この発想です。

たとえば一番高額だった「AI社員の教科書」をFable 5に読み込ませたとき、返ってきた第一声がこれでした。

「あなたのAIカンパニーは、もう存在しています。ただし本社ビルが2つに割れていて、互いの存在を知りません」

私は独学でコツコツAIカンパニーを作っていたのですが、いちさんの教材のおかげで会社が生まれ変わりましたっ!

やり方は単純で、以下の記事で提供した「Brain記事を丸ごとダウンロードするChromeの拡張機能」を使い記事を保存し、それをFable 5に投げて組み込んでもらうだけです。

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tetumemo.comではどんなSkillsかサクッと確認できます。

教材を「読む」のではなく、自分がバラバラに持っていたものを1つの会社として束ねる「設計図」として使う。この発想は、自分ひとりでは出てこないものでした。有料エリアでは、この診断に至った実際のプロンプト、Fable 5が指摘した7つの盲点、そして計画をOpusで実装して組織が完成するまでの流れを、生ログでお見せします。

「見る報告」Skill、html-work-report-v1

2つ目は、AIにたくさん働いてもらった結果、自分が読んで判断する作業に追われてしまっている人のためのSkillです。

長い報告書を最初から最後まで読ませるのではなく、開いた瞬間に「今どういう状態か」「自分が判断すべきことは何か」だけが目に入るHTML1枚に変換します。

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通常、アウトプットはMarkdown形式で読むのが大変

上記をHTML形式にすると ↓

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HTML形式に変換してもらった

どうでしょうか?HTML形式にするだけでメチャクチャ読みやすくなります。

実際、この記事の計画段階でも、私はこのSkillを自分自身に使って判断を仰いでいました。このSkillsを提供します。配色は、ぜひ自分好みに変更してみてくださいね。

Fable 5用に更新した司令塔Skill、fable-orchestrator

3つ目は、前回配布した「fable-orchestrator」の更新版です。この記事の無料パートで扱った4つの未知と8つのテクニックを組み込み、今回の7日間で実際に見つかった改善点も反映しています。誰かに何かを頼む前に、自分の未知を一問一答で埋めてくれる。それを最上位モデル向けの計画立案プロンプトと、中流・下流向けの実行プロンプトに自動で分解してくれる。今回のヘッドハンティングでも、この司令塔の考え方をそのまま使いました。

同梱しているファイルは、こんな構成です。

fable-orchestrator/
├── SKILL.md 司令塔の本体。これだけ知っていれば大丈夫です
├── README.md かんたんな説明書(開かなくて大丈夫です)
├── references/ Skillが裏で参照する考え方の元ネタ集
│ ├── fable5_prompting_guide.md (Fable 5向けの指示のコツ)
│ ├── unknowns-hunting.md (4つの未知、8つのテクニックの整理)
│ ├── planning_framework.md (上流の計画の立て方)
│ ├── execution_delegation.md (中流・下流への渡し方)
│ └── review_and_recovery.md (見直しとやり直しの基準)
└── templates/ 指示文のひな形集
├── optimized_prompt_template.md (Step 0で使う最適化プロンプトのひな形)
├── fable_prompt_template.md (上流の計画立案のひな形)
└── delegation_brief_template.md (中流・下流の指示書のひな形)

やることはシンプルです。

  1. お渡しするファイル一式を、お使いのツールのSkillフォルダに入れる
  2. いつもの頼みごとに「fable-orchestratorを使って」とひと言添えて投げる
  3. 足りない情報を一問一答で埋めてもらう
  4. 案内されたモデルに、案内された指示文を貼って進める

たとえば、積んだままの教材があるなら、こんな投げ方で十分です。

@fable-orchestrator

このBrain教材を読み込んで、自分の環境(Obsidianとここにあるskills一式)に
最適化した形で活用する方法を考えたいです。
まずは盲点の洗い出しから一緒にやりたいです。

これだけで、教材のどこが自分の環境と噛み合っていないかの一問一答が始まり、上流(Fable 5、またはFable 5が使えなければOpus 4.8)向けの計画立案プロンプトが出てきます。

ちなみに、私がヘッドハンティングした5つの教材を含め、これまで実際に使い込んだ教材やツールは、ポートフォリオサイトにまとめてあります。

🔗tetumemo:非エンジニアのためのAI活用ニュースレター(教材まとめ)

過去に気になっていた教材が積んだままの方は、ぜひ一度Fable 5(が使えなければOpus 4.8)に読み込ませてみてください。積読が、一気に資産に変わる感覚を味わえると思います。

✅ ここまでの整理

理論だけ聞くと「なるほど、で?」と感じる方もいると思います。私も最初はそうでした。

でも実際には、私はこの8つのテクニックを知る前から、無意識にこれと似たことを7日間のポストの端々でやっていました。しかも、Thariqさんの記事を読む前に、です。棚卸しの宣言、おざけんさんの記事の引用、HTML化への気づき。1つ1つのポストが、あとから理論と答え合わせできる伏線になっていました。

4つの未知を整理すること。具体的すぎず曖昧すぎない距離感を保つこと。盲点を洗い出し、ブレストし、インタビューされ、実装メモをつけ、最後にクイズのような形で自分の理解を試す。ここまでで振り返ってきた一連のポストは、いわばこの理論の「予告編」でした。

🔐 ここからのコンテンツ

ここまで、Fable 5の核心にある4つの未知、賢すぎるAIとの距離の取り方、実装前・中・後の8つのテクニック、そして私自身が投稿してきた7日間のXの記録を、一通り見てきました。

「理論はわかった。でも実際どんなプロンプトを投げていたの?」
「棚卸しって言うけど、具体的に何が出てきたの?」
「HTML化したら、本当に何が変わったの?」

ここなんですよね。理論とポストの見出しを並べるだけでは、正直まだ「概要」止まりです。私も、他の人の実践記事を読むたびに「で、実際の画面どうなってるの?」と気になって仕方ありませんでした。

ポストの裏側にある指示文を思い出す。実行結果のスクショを探す。時系列を整理し直す。抜けている数字を確認する。これを全部やって初めて「実演ログ」になります。正直、この記事のこの部分がいちばん時間がかかりました。

だから今回は、実際にFable 5へ投げたプロンプト、返ってきた計画書、そこで起きた失敗まで、生のセッションログをそのまま公開することにしました。

たとえば、5冊のBrain教材で専門家をヘッドハンティングした話。さきほど予告でお見せした「本社ビルが2つに割れている」という診断から、Fable 5が計画を立て、Opusが実装して、約20分でAI組織ができあがるまでの記録を、実際に投げたプロンプトつきでお見せします。5つの教材のリンクも、そのまま載せます。

あるいは、こんな場面もあります。計画ファイルを増やしすぎた私が、それを1枚のダッシュボードに整理させたとき、Fable 5が返してきた第一声です。

「今回の盲点の第一は、計画ファイルを増殖させた張本人が、私自身だという点です」

AIが自分で「増やしすぎたのは私です」と認める。こういう生々しいやり取りまで含めて、全部お見せします。

ここから先の有料パートでは、こういった場面を含む7日間の実行ログを、以下の流れで全部お見せします。

  • Fable 5に何を計画させ、何を実行させ、どんな効果を期待していたのか(7/2〜7/6のタイムライン)
  • 【目玉】Brainの教材で専門家を5人ヘッドハンティングして、Fable 5にAI組織を設計させ、Opusで実装した全記録(実プロンプト・5つの教材リンク・約20分で完成)
  • 実装メモとクイズの実践(Fable 5自身が記録係になった場面)
  • 人間の判断速度がボトルネックになった瞬間と、そこから生まれた「見る報告」Skillの中身
  • Fable 5、Opus 4.8、Claude Sonnet 5を実際に使い分けて検証した結果
  • 7月7日以降、Opus 4.8へこの質を引き継ぐための計画と、なぜ今回あえて期間限定で全力投入したのか
  • 【特典】報告をHTML化するSkillと、Fable 5用に更新したSkill一式

正直に言うと、今回の記事はこの理論とポストの実況だけでもかなりのボリュームになりました。でも、この記事で一番読んでほしいのは、理論そのものより「理論を知らないまま、似たことを実践していた7日間の生々しい記録」の方です。

それでは一緒に実体験していきましょう!

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